ここが……。

地獄の一丁目!?


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの
覚え書きです。
走行距離は主にバイクで測定し、
旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。

また、掲載される内容は
大変危険です。
当サイト掲載内容によるいかなる被害も、
当方は保証致しません。

「これが2014春の鎌房林道」

"枯れ沢"林道の間違いだろう?。

2014 春の甲子 RevengTour ! -03



 年越しの際に打たれる「除夜の鐘」は人間に内在する煩悩を打ち消す為に行われ、鐘の音が百八回というのはその煩悩の総数だと、よく言われる。
これを踏まえて、甲子林道に当て嵌めてみる。
 仏教用語で調べると、一般的にこの百八の煩悩は大きく分けて
3つの「路(ろ)に分けられるらしい(仏教用語では「漏(ろ)
「路」とは、様々な道のケガレの総称を表す語らしく、道への煩悩を然しているらしい。
ケガレとは「あれ?こんなにガレていたっけ?のスラングまたは短縮語らしい。


簡単に纏めると、

三路體性
大 路

 小 路
欲 路

41
猛襲からくるケガレ。

欲愛
5
 荒れた道への欲望と妄執。

5
 転倒や撤退、通過不能を怒り憎む事。

5
 道の荒れを比較して驕慢の心を起こす事。

12
 過った見解、邪見。

4
 標識への躊躇、真理を疑う。

10
 くり返し起こる事象。
 道の内外に潜むマント群生が纏わり付く事。
優 路

52
残存から生ずるケガレ。

10
 人間の最も根源的な欲望、道路愛。

10
 他の欲望と比較して驕慢の心を起こす事。

8
 標識への躊躇、真理を疑う。

24
 過った見解、邪見。
無名路

15
真理を理解しない事によるケガレ。

私界
5
 主に個人または団体が放置プレイ中の世界。

官界
5
 大体官公庁が放置プレイ中の世界。

無明界
5
 私、官界を超越して精神的条件に適合した生物
 のみが浸れるセカイ。オタク路?
総 数

108


*注:あくまで極めて個人的な妄想であり、一般的な仏教用語のパクリです。
   生暖かい目で御理解宜しくお願い致します。


さらにこれを踏まえた所で、鎌房林道にトツゲキしてみた。


今回のルートは県別マップルで既に羽鳥側は林道抹消。下郷側は掲載。TouringMapple2012.3版に掲載(林道表記なし)

 突入!鎌房林道 ! !
7


実力を遺憾なく発揮するあづさ氏。
でも実は、相棒アンクルセローの不調に因るものと推測。

 鎌房林道の終点は既に路盤がごっそりと流され、水平感覚が失われる程に傾斜していた。まさに見!「険にて路を見誤る」

30度からの傾斜の付いた路面。
これ、いわゆる
V字溝だよね。

である。
 そして早くも路を見誤ったあづさ氏が転倒。廃道の業が深いであろう彼にも慢心のケガレがあったのか?本日の転倒第1号となってしまった。その転がる様もまさに「転!」。
五次元の地獄廃道は、まだ序章である。


しずしずと進んでみると見せ掛けて
引っ掛かっている。

 そして3台は「背丈を超える熊笹が纏わり視界を塞いで路を違える」に突入する。その足下はまさにケガレ「こんなにガレたっけ?」と思い返す程にでかい石がゴロゴロとして、そこかしこでステップやペダルに接触する音が聞こえていた。何でこんな路面が……と考えて閃いた
「石が転がって来たんじゃない!周りの土砂が洗い流されて岩盤が露出してるんだ!」熊笹も高く伸びたのでは無い。道が流され、グランドラインが下がったのだ!。洗堀地獄の面目躍如と言うか、どれほどのゲリラ豪雨なんだよ?。

 MRの先を先攻する2台も次第に通過速度が落ちてゆく。転倒すれば泥の流され切って刃物の様に突き出た岩が突き刺さるのだ。加えて雑草の繁殖力も旺盛で飛び出た枝や弦、熊笹の葉などもまるで刃のような鋭さだ。流石地獄の林道!
ここは「刀輪処」か!下りだけど。
 

右に左にと転倒する。
路のケガレを落としているに違い無い。やるな!あづさ氏。


土だけが洗い流され、岩石だけが
残った路盤。



「七転び八起き」
七回も転んだら立ち上がれんわ、
実際。でも、立ち上がって走る。



手前の黒いのは500mm位の排水用蛇腹管。
「完全にコアが露出!!」その先は直角コーナー。

 
 本領発揮。 8

 先ほどの稜線ストレートのような路盤状態は最悪だが取り合えず緩やかな線形が終わりを見せ、林道はいよいよ混沌の本性を見せる。
 まずはこの地獄の洗堀路面の状態から坂が、傾斜がきつくなってゆく。
そしてお決まりの直角やヘアピンのターンが始まる。
 幸い、ここ数日は雨も少なく林道は乾燥していたのでグリップはいいが、岩盤が濡れていればそれだけで難易度は1ランクアップするだろう。
 まして下りだ、滑って停まらないだろうな?などと思いを巡らせる。


「下りだ!」道の左右から
雨水が集まってきているのか?


「キターー!!! 倒木攻撃!!

 階段状に尖れたガレ場……ケガレが恐らくは道に沿って流れた水圧…鉄砲水と言うべきか?これによって林道が破壊され、大量の土砂がヘアピンなどに流れ込んで埋まってしまっていたのだ。無論荒れ方は激甚災害並みだが、あの圧倒的に高かった階段の落差は逆に低くなっている。
 またこの区間で雨水が路外に抜けた為、このあと路盤全体のケガレは一時的に収まった様だ。
「倒木だ!」
 標高が下がるに従って、林道内には樹齢10〜15年位の倒木が林道を塞ぐ形で現れ始めた。


またしてもケガレ……!!。


「人休み」モーレツな路盤は、
マシンにもライダーにもダメージが大きい。



 写真撮影で遅れるKLX125のMRでやっと潜る低い倒木も在り、再び先攻して見えない2台のセローの苦心が想像できる。
 一時的に回復した林道も、200mも逝かぬ内にまたしても路肩が抉られ始める。が、雑木林を抜けた処であづさ、おぉじい両氏が一息着いていた。
    
 
さすがに百戦錬磨のお二人もこの地獄の洗堀林道は別格の様で在る。
 ここからは最も過激な区間に突入した!
ここからは笹薮に視界を遮られこれが道か?と思う有り様だ。
 これが「疑」の体現なのか?それはそれでちょっと楽しいけど、蛇行する路に落ちたら半端になく脱出が困難そうだ。
 
地龍のごとき洗堀は時には浅く時には超深く縦横無尽に道床を蛇行していた。


前進あるのみ、地獄は続くよ、
どこまでも。


「キタコレ!洗堀地獄だ!」
地獄もここからが本腰。
 猛烈な洗堀地獄、
さながら黒縄(こくじょう)地獄でノコギリが入れられた様な洗堀がお出迎え。



「脱落即脱出不能成!」
ここで一句「先人の轍が教えるエスケイプ」。


 痛烈転倒! 9

 まずは写真を撮影しつつよー〜く見ると、何となーく洗堀の右側にバイクの通った跡が……恐るおそるバイクを進めると、ブロックパターンが轍に!。例によって路盤そのものが流失して、熊笹の背がせり上がる。
 実際には直線の筈だが、このケガレた路の為に蛇行運転をくり返す羽目になる。
 
これも「転」だろうか?
 そして直線の後は三度のヘアピンコーナー!
ここは洗堀と言うよりいわゆるV字溝と化していた。
 
好天の下りだから行けるが、これが雨模様の登りとなれば相当滑るだろう。全く登れる自信がないぞ?

 ここもコーナーの上に轍が在り、登る時は路肩からという暗黙のコース設定が在る様だ。


またしても路盤が流失している。


「これが道かよぉ!!」思わずお約束の一言をもう一度。
「恐っ!!」V字溝どころか壁だよ
雨の登りはまず不可能?


見覚えの在る倒木回避場所。某チューブで見たな?
本来の路肩=薮の頂点に轍が隠れている回避路。



 本当に先攻の2台が見えなくなってしまった。MRも本腰を入れて追い付こう。
 
動画でも見た廃倒木が道路に横たわる処からの直線で猛烈なプッシュを始める。
 ほぼ直線のような非常に緩やかな右コーナーでメーター読み40Km/hを出した瞬間!
閻魔大王に襟首を掴まれてそのまま引き落とされた様な衝撃!
「ぐわ!!」そして何かが折れる音!
 
俺の股間から弾道発車されたKLX125は3m先の道路まん中に転がる人の頭より大きめの岩石に乗り上げ、転倒というか横転。
 
MRも背中と言うより頭か肩辺りから林道脇に叩き落とされた。



先行した2台のエキゾーストも聞こえなくなったので焦って飛ばし出す。
「な、何が起こった?」
 いてっ、何か立ち眩みする。暑い!上半身を起こして痛みを堪えつつ、ヘルメットを脱ぐと、後頭部に擦り傷が!
「ヘルメットが無かったら即死だったな(笑
(某池田秀一調で)

バックから出てたスコップの柄
引っ掛かって折れた木
 折れた古木が散乱し、ジャックのデイバックが右肩から脱げている。バックから飛び出たスコップが倒木に引っ掛かって転倒した模様だ。

 立ち上がるのは差程痛く無いが痛めていた右肩を再び打ってしまった。
バイクまで歩き、愛機を引き起こし、跨がる。
スカッ!
「なにぃ〜〜ぃ!!!」
 
左のフットペダルが外れている!良く見るとボルトが片方無くなっているではないか!。
 
折れて外れた様ではないが、転倒の衝撃でボルトが何処かに消し飛んでいる。もともとゆるんでいたのかもしれないが、このケガレ、まさに
「恚(い)探してもボルトは見つからない。他にも右サイドカウルのタンク側の固定ボルトが紛失していた。

「なにぃ〜〜!!!」何とボルト脱落!

流石に8mmが無いので6mmを突っ込んで置く。
そして必殺ビニテ固め!


滝壺転倒の上書きをしてしまった。


何処か別の次元に旅立った?


「巨大放流口!!」バイクだって流れちゃう!


 双方とも手持ちの6mmボルトでは経やリーチが合わずに諦めた。
 ステップは手回しのドライバーで再度締め直し、ビニテで補強する。



ちょっとマテ!何だこの岩場は?。

 簡単な修理をしていると突然声を掛けられ、驚いた。
 振り向くとトレッキングの服装で林道を歩いて来たらしい青年(30くらい?)の男性が近くに来ていて2度驚いた。
 流石地獄の一丁目、幽霊が昼間でも出るのか?とか思ったが、いかにも筋肉質で細みの足がしっかり地面を踏み締めている。



「こりゃ獣道だよね」

「え?ここ歩って来たんですか?峠から?」
「はい、明日もここ歩くんで、下見です」
「何かレース?」
「この道、トレールランの大会ルートなんですよ」
こ、こんな山ン中歩くのかよ!しかも熊鈴付けてねえし!
 こっちの心配をよそに、そのランナーは修理中?のKLXが心配そうだ。
「気にしないで、大丈夫ですから」
「何かお手伝い出来る事はありますか?」いい奴だな、この人。


ここも岩盤の階段だったコーナーだが、
段差が見当たらないけど。
坂、キツくなってね?。


ここも、"坂"じゃ無くて"沢"だわい。


「じゃ、先に仲間がいるので、休憩して待つように言って下さい」
 男の顔が明るくなった気がした。判りました、と答えると
地獄の悪路を実に軽やかに走り去っていった。
「バイクより速いんじゃねーか?」と思う程あっという間に見えなくなった。


段差ありすぎ!30センチくらい?
 
応急処理も終了し、工具を畳んで出発!どのくらい保のか判らない、現在地は鎌房林道のほぼ中間位だ。


折角来てもらったのに、足場悪すぎて
Uターンもままならない。




破壊された土管、そこから谷が深くなってゆく。
1t 近く在りそうな岩石が道のまん中に転がっている。



 地獄の最下層へ。 10

 下り坂が終わり、路盤が再び登りに転ずる。谷に当たる所には巨大な排水溝が無断で造られている。将来的にはヤバそうだ。
 枯れ山水のような小さな峠を超えると、ここも有名?な岩盤コーナーである。
最早路というより谷である。
 
ここで、心配で戻ってきたおぉじい氏と合流、丁度段差越えを迷う場面で鉢合わせした。
「大丈夫ですか?」
「取り合えず大丈夫、まずはあずさ氏と合流しよう」



振り返ると、この水は元々、斜面から
流れ出たものと判断できる。。




地獄のハーフパイプ !!


流水はそのまま谷底へ!
落ちれば俺もまっさかさま。


すげえ、ホントに
奈落の底だな。


まるで火星への道だね。
何処から来たんだ?この岩は。



 土石流はヘアピンをほぼ直進したようで、コーナーを過ぎると道は一時的に平穏と成るが、今度は道の真横から水が流れ出他らしい。
 途中路盤下の排水管も壊して勢いを増し、
林道はまるでスキー場のスノボコースの様に岩盤を削り出してしまった。
これが!「地獄のハーフパイプだ!」



だんだん休む回数が増え、時間も伸びてゆく。
もう少しだ!。


 
しかも出口は豪華谷底まっ逆さまと歓迎もひとしおである。
「殺しにキてますよね、ここ、この道」
 合流したあづさ2号氏が休憩しながらぽつりと言った。
 確かにここまで、かなり危うい場所が幾つかあったが、本気で命がけという場面は割と少ない。
 ここは本気で落ち次第すぐ死亡フラグな処であろう。

 先ほどのランナーはお願いを伝えていたようで、先攻していた二人の内おぉじぃ氏が迎えに出たと言う事だった。 やはり二人も突然林道に現れたランナーには面喰らったらしい。



日当たりの良い場所では、
旺盛な繁殖を見せる雑草群。



崖の上にあった木が根っこごと崩れ落ち、倒れる。
その枝の合間を切り抜ける。



廃道に疲れたんじゃ無い、落としたケガレが楽しいだけだ
いつもの展望スペースでまた休み

 
合流、休憩した一行はそのまま下りに雪崩れ込む。しかしそこは流石地獄の一丁目、すんなり行かせてくれる筈も無く、目の前にはいきなりの倒木がお出迎えだ。
 前の2台がハラハラと切り抜けるのは分かるが、MRまで余裕がある筈なのにドギマギと抜ける。
 我が事ながら、さっきの枝打ち転倒が何げにトラウマみたいだ。
 
そうして、やっと羽鳥側の「(通称)展望台」に到達した。


楽しそうな斜面だな。


何処まで登れるのか高さを競う競技会場、らしい。(笑

 
 それにしても休憩の回数が、間隔が増えてきている。さすが地獄の廃道、吸い出される体力も半端ではない、と言う事か?展望台まで届いた今、全体の七割を走破したと思われるが、地獄の最下層まで後僅かの、
実はここからが正念場である。

 展望台を出た所の土手でおぉじぃ氏が景気付けに土手登りで遊んでいたがそんなお遊びを止めるように、路面の洗堀が始まった!。休憩を終了し四度走り出した面々の前に、
あの地龍「路」が姿を表したのだ。
「また、キター〜!?」

 
林道の左右から取り込まれた雨水は、誰に断る事も無く、次第にその深さを彎曲力を水圧とともに深めてゆく。それは幾つかの斜面のような路盤に姿を変えつつ最終形態へと昇華されてゆく…………。


足下に気を取られていると、
この細い枝がヘルメットに傷を付ける。



三度、林道が沢になった後を走る。
道の両側から雨水が集まる、
天然の集水溝だな。




「キタこれ!最大深度の洗堀区間!」
思わず引き側にまわるおぉじい氏。
まあフツーだわな



もしかして、
この先……?。



喜んでトツゲキのあづさ2号氏(爆。


「うおう!
ここまで掘れたか!」

 
まさに究極のV字溝!たしか2009年頃までは何とかジムニーのトレッドで跨げたが、流石に開口部がでかく、深さも横転出来そうないい感じだ。しかも路肩にちゃんとエスケープルートが用意されている所がまたいいい。
 と、
「天現突破かよ!(やると思った)
 猛然と、しかし若干のビビりを感じつつ、アンクルセローは
「路」の中央にトツゲキしたぜ!
 間髪入れずおぉじぃ氏はエスケープを選択し、素早くスマホの撮影位置にセローを付ける。その落差はざっくり2m程の高低差だ。
 撮影の為に一度停車して動かなくなり、焦るあづさ2号氏。


洗掘ごと流され、逆にフラット化
したその下の区間。



やっと水が路外に抜ける。


でも、すぐに次の沢が出来る。
そして、すぐに次の轍が出来る。

 思わず笑みが溢れる。無事アンクルは脱出した。
だが、問題はソコではない。



すげー久しぶりに標準的な道幅に。台風の目の辺りか?ここは。


 
 
問題はこの大V字溝を造った雨水が、この後殆ど路外に抜け出る事なく、ゴールと言うか奧西部林道との分岐点まで、延々と続いて流れている事なのだ。
 
そして、相変わらず深い。
 恐らく、ゲリラ豪雨時は道全体がまるで鉄砲水のような沢になるのだろう。路外に出る水より山から流れ込む雨水の方が遥かに多いのだろう。
 V字溝が形成出来ない路盤の場合では道全体が路盤ごと林道にそって流されているのだ。
 
 道は地獄の最下層に向かって落ちてゆく。
 これでもか!と言わんばかりに濁流が惜しげも無く岩肌を、岩盤を削り込んでゆく。例のハーフパイプ以降は路盤に粘土質も見えて、水濡れすると中々ディープな展開になるだろう。

 路盤の崩潰に合わせて、先人のエスケープルートが顔を出す。草むらに隠れているが不自然に枝折れがあったり笹薮に分け目の轍がある所を探して走る事と成る。

「こ、ここは!」
 
2012年6月撤退時のコーナーに到達!
 あの時、この地龍の
「路」に飲み込まれ、セルモーターピニオンギア骨折の憂き目にあったのだ!
ついにここまで来た!残りは極悪の3Km程だ。



始まった。

鉄砲水の勢いは洗掘すら押し流す。
路肩の薮の中に轍が在る。



かつての待避所も御覧の通り。まさに退避ルートですな。


 だが、地獄の最下層に近付く程に溝の深さは深く、長く、険しくなってゆく。ソレに合わせてエスケープルートも長く険しい状態になる。
 時には横枝だらけの路肩の薮に突っ込んでゆく。
 すると確かにエンデューロタイヤのトレッドが刻まれているのだ。
あの峠で見たツーリストの轍も確実にある。
 
さらに!先頭のあづさ氏のアンクルセローが地龍に飲み込まれている!


再び洗掘が始まる気配。


"枯沢”林道!
ずっと右側にエスケープルートが繋がっている。


先ほどと違い、わざとでは無いようだが(笑。
 第一、もうそんな余力もあるまい。おぉじぃ氏が押して脱出させる姿がまるでデジャヴに見えるMRであった。

「何か音がしない?」
「!下から誰か登ってくるな!」

1台のエキゾーストじゃ無い轟音である。しかも苦労の空吹かしもちらほら聞こえる。
「大所帯だな」
「キターー!!」


これも酷い。



エスケープルートすら荒れ捲り!



 ヤマハ純正のブルーが矢の様に轍を飛び越えて登ってゆく。続いて柿色のKTMが続く。
 道幅が無い上にまん中は地獄の轍だ。僅かに相手のヘルメットが揺れて、道を譲った我らに経緯を表したと見て取れた。
 何処のグループか分からないが先頭の2台はヘルメットに小型カメラを回していた。そのうち某チューブ辺りで拝めるかも知れない。
 車両は全部で10台程居たと思う。地元ナンバーだ、
やるな!

 地獄からの生還?。 11

 慎重にルート選定する先頭に比べ、中盤以降は少し余裕が有るせいか、カメラ目線でピースも頂く。



そして、
デフォに落ちる。



「鎌房林道登るかっ!!」


 それを振り向きざまに写真に収め、MRも先の2台を追い掛ける。
 だが先ではあづさ氏が転倒をくり返していた。
 覗き込む龍の轍のそこには、ソレこそ無数のトレッドパターンが刻まれていた。いよいよ限界か!と思ったその時、熊笹の奥に見慣れた林道が飛び込んできた。
「ついにキター」

懲りない?。
「突おっ破ぁあぁ〜」


そして、デフォに登れない「要救助者」


 地獄の最下層とは、実は現世であったようだ。俺達は無事現世に還元され、ケガレた廃林道だけが残されたのであった。
ともあれ、無事?甲子林道は突破出来たのであった。めでたし めでたし。



●「甲子林道」
 
正確には3つの林道の総合仮称。
 
区間総延長:26.2Km

A区間/下郷町管理林道「林道甲子線」
   (下郷町新旧道分岐〜甲子峠)
  :区間長:11.8Km
   (部分舗装/全線廃道・通行止)

B区間/西郷村管理林道「甲子林道」
   (甲子峠〜鎌房山林道終点):区間長:5.0Km(全線廃道・通行止)

C区間/鎌房林道(当レポート)
   (鎌房林道終点〜西部林道分岐
    点まで)
   :区間長:9.4Km
     (全線廃道・通行止)



乗ったまま、押してもらう。
いいのか、それで。



出口と言うか、西部林道の分岐に在る
通行止めの看板。しかし、
ソレ以外の抑止装備は見当たらない。

調査日(14'/6/03)の状況:
 当日通行止めにしない理由とはのトレイルランの大会が予定されていた為に、下見用に解放していたいきさつがあった様です。
 突破後に分岐点で休んでいるとアメリカ人だかイギリス人だか4人のグループがやはり降りて来て通訳らしい人と話をしました。
 
実はこの分岐からハーフパイプまでの区間が一番難儀です。この区間での登りセクションは殺人コースですね。



KLX125側が西部林道。鎌房林道から流れ出た鉄砲水は分岐林道の合流付近を鋭く抉り込み、40センチ以上の段差が発生していた。



 
気持ちの弱い方やマシンに不安の在る方は、ぜひ止めておきましょう。まともなライダーの来る場所ではありません。 
 11'/12’/13’と震災以降の豪雨災害を伴う大雨で一気に林道路盤の崩壊と洗掘が進み、通行不能となった甲子林道ですが、下郷側のように明確な道路封鎖はとくにありません。
 ただ、流れ出た大量の土砂と鉄砲水らしい沢のような跡が接続分岐する西部林道側に深く河川を刻み、鬱蒼と茂る大量の熊笹によってその深い洗堀がブラインドされ、羽鳥側の鎌房林道は誰がどう見ても廃道にしか見えない為、門柱こそ在れゲート閉鎖が無いと思われます。
 先日に現地を走る限り、特に法面の崩壊で極端に道幅や路盤が撓んでいる部分が大半となり元の林道の姿を留めているのは殆ど在りません、まさに数える程しかありません。
 それでも、二輪車ならまだ道幅もあり通行は可能……イヤイヤ、
懸命なライダー諸氏や読者様には、命が!愛機が惜しいなら悪い事は言わない、西部林道から鎌房林道経由で甲子峠にきてはイケナイ!Uターンを強く、極めて強くお勧めします。


オマケ/旧西部林道 廃道区間へ。


「え?逝くの?!」