ご使用上の注意!

このデータは、
あくまでおいらの走ったルートの
覚え書きです。

走行距離は主にバイクで測定し、
旺文社発行のツーリングマップルにて
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2021林道罹災証明書 01
「奥山林道」裏鳥海山にて
ふりだしに戻る。




いきなり!寄り道!!! やって来ました宮城県道347号線、

旧中羽前街道「鍋越峠」


 思いのままに風任せに 1

 
山形酒田から秋田に行くと、昔から立ち寄る林道や温泉がある。
平成以降、地域活性化の一翼として温泉施設が各地に作られているが、林道は特に増える事なく、今も昔もそのままで僕らを楽しませてくれた。
 この前行った真昼山林道もそうだ、実に20年振りに通り新たな発見と歓びがあって、やっぱり道路って生き物だよなぁとつくづく思った次第だ。実は未だに真昼山温泉に入浴出来なかった事が少し心残りだ。
 夏の僅かな休みに旅するMRにとって、あれもコレもと行ける訳では無いので、昔行った道を少しづつ走り直してみる。
 そんなMR的計画を考えていても、ある意味
衝動的にあの林道がどうなって居るのか?ネット検索で情報の無い林道に行き当たると、俄然気になってしまうのだ。
 この奥山林道もそんな一つであった。当時、裏鳥海山と仲間内で呼ばれた奥山林道は、山形、秋田県を挟んで全長30kmはある鳥海屈指の峰越え林道で、こちらも現在は路盤崩落で通行止めの朝日スーパー林道とセットでよく走ったロングダートである。ちなみに、奥山林道は山形県側の名前で、秋田県側は 手代林道という。
 だがここ数年はネットでの通過事例も無く、そもそも通行止めの理由に当たらなかったのだ。
 こんな時に限って家の予定でキャンプツーリングの時間が取れなかったので、この日は意を決して日帰り一本勝負で行く事とした。


旅先Photo !

昭和感が増幅された標識。
独特の書体がそそられますなぁ。


「色退せした水色がまた良い味」まだまだ使えそうな感じだが。

「いい廃れ具合だな」(何か違和感るな?)

 
 意外ではない影響。 2

 朝6時、朝からいきなり牛丼屋で朝食を取ると、古川までノンストップでセローを飛ばして給油、ここで聖書ツーリングマップルとヤフナビ君に行き先を確認する。
 少し先の大衡村を4号線から県道457号へ、さらに国道347号線に西進する。地元で言う母袋街道、いわゆる中羽前街道という奴だ。とにかく1〜2桁国道の通過は遠慮したいMRである。
     


盛大に絡まれてるな
ジャングル最前線、名前が見えん。
 この国道347号線の南側は宮城で有数の林道重点地域だが、林道の入口らしき路地で何度か後ろ髪弾かれたものの、今日は取り敢えず割愛する。
 個人的に実に好みな中低速コーナーを堪能しつつ峠に差し掛かると新旧の分岐に記念碑が立っていた。そして写真に収めると先ずは真新しい鍋越トンネルを通り反対側へ。
「よし!通行可能だな」
 林道は時間が食われそうだが舗装旧道は時間掛からないだろうと判断し、鍋越峠へ向かう。  
 初夏の廃道は今まさに雑草どもが残りのアスファルトの覆い尽くそうと意気込む。あっと言う間にピークに達するが、残念ながら眺望はなさそうだ。
 そのまま下に入ると、ウネウネと節操のない低速コーナーが連続する。  側に比べ明らかに  側の方が難所感が高いな。
「スノーシェッドがある」



「第2スノーシェッド」ここに来て判った!
このスノーシェッド、規格が旧くて現在のトラックだと屋根摺るわ?。


一周して帰って来ました。
第一スノーシェッドは何処だ?
 
 あちこちぶつけられているが強度と機能はまだ十分と思しき鋼鉄製の覆いだ。
 進行方向側に
「第三〜」と銘板がある。全長は幾つだろう?50mくらいか?2〜3コーナーを巡ると第二スノーシェッドが現れる。
 急に下勾配が増える下り坂に、先ほどと同じ鉄製の覆いだ。
 やはり消えかけたセンターラインと前後のジャングル感が廃道を主張している。トンネル程ではないがいい味出していた。
 そこから直ぐに視界が開けると外周を回るかのように眼下に先ほどの新トンネルと記念碑のある広場だ。


旧道区間、鍋越峠は明治街道「中羽前街道」


「←家族旅行村」て、何処?。
ヤフナビ君に連れて行かれる<俺

「まあ、トンネル工事の現場がそのままパーキングになったのね」学校の野球場が丸々一面取れる広さがある。
 旧道でほっこり?して再び裏鳥海へ。寒河江からは少しタルいんだよなぁ〜〜。
 
 タイヤは無いけど。 3

 案の定、寒河江からの動きは鈍く、国道13号から国道344号線から368号に接続。 


「林道入口に見えん!!」奥に見えるのが鳥海山裏側(東側)


「ここだ・・な?」奥山林道?もう読めないよ、これ。

舗装10m?「ん!?」

約6Km先奥山林道黒瀬支線より
「林道崩落により車両通行止」
宮城県の林道に多く立札されている携帯3キャリアの接続可能エリアの表示ピクト。

少し奥まった所にある奥山林道の入口に着いたのは11時を回った所だった。林道はここから日向川に並走してゆくのだ。
 
設置されてから随分時間が経った「6Km先通行止め」の立て札が付け加えられた入口、起点看板はもうベコベコでよくまあ付いてるなあ、と言う感じだが入口は閉鎖されておらず、普通に使われている様だ。
 通行止めの札の上には携帯3キャリアのスマホ・携帯が全て使えるピクトが張り出されていて大変助かる。この通話可能エリアの簡易案内は宮城県の林道に多く立札されている。
「道路工事・・災害復旧工事かも?」



「キタコレ、仮設橋!!」通行止は台風で橋が流された為か。


次の橋は欄干付きのPCコンクリート橋。
仮設ではなさそうだ。

 先に行くに従ってバリケードがあるパターンか?とにかく入れるなら行ってみよう。
 
まあ、タイヤも終了間際のアナキー君だし無理はすまい。
 
工事中で路盤整備ならどの道通行は不可でUターンするしかないだろうし。
取り敢えず写真を撮って前進を開始する。
 支流の熊坂川を欄干の付いた鉄橋で渡り、1Kmほど先に大規模な河川工事の看板と林道よりも広く取られた現場車両入口が現れた。



「夏の鳥海山」東北の夏、日本の夏を垣間見る。


「工事中通行止」ってゲートも無いじゃん。
因にこの時の工期は2021/12/28まで。


対岸に向かう(と思われる)分岐を確認。


 奥に、かなり河川敷が広く、それがそのまま工事現場そのものになっている。テトラポットの様な護岸用コンクリートを製造してる感じで40tクラスのクレーンローダーが設置されてままだった。
 そして道は明らかに現場用に砂利が撒かれた仕様で、直進の奥山林道は懐かしい程にフツーの林道として、ダブルトラック気味のテイストを留めていた。
 そしてここにも他人事みたいな顔して「この先通行止」看板。
 封鎖も無しなので再び走り出す。地図を見ると対岸の施設は発電所のマークが付いている。
「うわぁ?こんな感じだっけ?」
 
入口の看板は何度か撮影したので覚えていたが、道也は完全に忘れているわ、俺。
 
 忘却の轍 4

 辺りは木漏れ日溢れる原生林と杉の植林が交互に現れる。



「懐かしいチェンジ形標識」
しかし通行止めのまま、何年も放置プレイっぽい。


現在位置。ここに支線分岐。

 
奥山林道は一級水系河川「日向川」に沿って北に遡上してゆく、森の中を抜けて幾度か河川沿いの見通しの良い所では、白い残雪の衣を纏った鳥海山が貴婦人のように佇んでいる。
 青空に聳り立つその美しさはとても形容し難い。林道も今の所ジェントルに接してくれている。
 しばらく木漏れ日から見え隠れする鳥海山をニヤニヤしながら眺めつつ登ってゆくと工事とは違う、明らかに昔からあるような河川敷に降る三叉路、その先はお馴染み折り返し式の通行止め標識が
「通行止め」にチェンジしてある。
 それもやはり、長い時間が経過したかの様だ。
 地図を見ると、
どうやら登山道の入口っポイな。
 行者岳の南東側のガレー表記のところまで一応道路表記ではあるが、勿論信じちゃいない(笑。
 
先ずは奥山林道の生死確認だ。



川も林道も狭まって、いよいよ後半戦へ!。




 
  
そして、林道行脚は後半戦に…。
 

 はたしてその結果は……?


         
つづく