2008.11.2
Repo MR
Photo MR


 そして、スピンオフした我ら3人だけのSecondPeakに向かう事となる。

再び山形、飯豊山系へ。
Big峠と同じく三島の残した、
あの廃道の最終対決へ。

Project 「TWIN-PEAK'S Ob-Road Carnival 」Fast Peak3

総ての原因は大規模林道飯豊檜枝岐線にあった。
 まずはこの記事を読んで欲しい。

http://web.mac.com/s.ura/iWeb/9C156D2E-90CC-11DA-BB68-000A95B12BB6/9C3260B0-90CC-11DA-BB68-000A95B12BB6.html

 
この記事を発信しているのは、浦 壮一郎氏。現役のジャーナリストである。
主に釣り関連の氏のHP「浦 壮一郎Web site」でこの大規模林道についてのレポートがある。記事が書かれたのは2005年、釣り師の聖書「渓流2005年夏号」に掲載されている。

 現場を通過した者にとって、この記事はそのショッキングな理由を垣間見るものであった。
あえて言おう
「その金、それこそ福祉に廻せ!!」

 記事を読んだ前提で飯豊檜枝岐線を見ると、いかに金の使い方が間違ってるか解るものだ。 この路線は当初9区間に分けられ工事が始まった。北(山形側)からだと白河ダムを経て県道378号線がそのまま大規模林道接続となる。
1)飯豊区間(8.1Km)、2)一ノ木区間(県境越え6.5Km)、3)山都区間(17.5Km)、4)西会津区間(4.7Km)、5)会津坂下・新鶴区間(13.1Km)、6)新鶴、柳津区間(30.5Km)、7)昭和区間(7.1Km/H16計画中止)、8)田島・舘岩区間(14.7Km)、9)舘岩・檜枝岐区間(14.8Km)
を介して南(福島側)檜枝岐村の入口付近で国道352号線に接続している。
計画総延長は実に117Km!、供用区間と計画中止を除いた実質予定区間だけでも101.9Kmもあるのだ。

 この起点の飯豊区間と終点舘岩・檜枝岐区間が竣工昭和49年と52年という古株なのだが、一応、木賊温泉の村道に接続して道路として十分?に機能している檜枝岐区間はともかく、起点の飯豊側は片側通行止めに等しい状態のため、完成から既に16年は経過して一般車の通行が危険な状態である。またその間は整備などなく、ゲート以外は完全放置プレイである。
 
その象徴が起点標識である青看板の「骨折落下」だ。
 2002年に折れ、03年に落下したらしい起点看板はもはや「笑劇的」と言っても差し支えない程だ。元来、この手の標柱は肉厚の亜鉛メッキや粉体蒸着塗装など耐塩処理を施した特殊仕様だ。無論昭和50年代でも基礎から支柱、青看板まででアバウト200万という所だろう。
 現物も国道にある標識と何ら変わるものではない。普通の規格ならまず折れるハズがないのが折れているのだ。まあ確かに自然も厳しい所だが、個人的に無補修と手抜き工事の産物と勝手に推測する。
 しかも驚く事に修繕費が出ない(実際に予算は出ているハズなのだが?誰がネコババしてるんだ?)ので放置だ。また通行可能区間もあちこちで崖崩れやコンクリ吹き付けの剥脱が著しいのだが、それすら放置し「危険だから」と部落の入口にゲートを新設して人目に触れない様にしているのだ。
 かつて人が普通に車で出入りし、山の恵みを細々と頂いた地元の村民すら延々歩いて入る実に使いづらい林道なのである。これでは本末転倒ではないのか?
この飯豊区間では最後の集落となる釣り堀付近から、平行する川の対岸に旧葡萄沢林道を見る事が出来る。
 閉鎖から既に15年以上経ち、もはやプランターと化して一部が川と森に戻っているが、
この地区にはあの林道を改良するだけで必要十分だったのである。

我々はそんな飯豊に向かって五枚沢を駆け上がっていく事になった。
そしてその惨状を見るのである。

(当日は走行中の写真が極端に少ない為、前に来訪した際の写真を使っています。
写真下に来訪年を表示してあります。ご了承下さい。)



 さんすくみ。
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 喜多方「れんが亭」から分離した3台は先頭のMRがルートミスを犯しつつ無事熱塩加納の「ひめさゆりの里公園」の急坂を駆け上がってゆく。
 かつて一大産業として栄えた米納畑鉱山のボタ山を眼下に垣間見るT字路の側に小さく五枚沢の標識を見つけ、ちょっとホッとするMR。
 部落内までの舗装路は文字通り五枚沢と一緒であるが、道路にはガードレールも皆無で一歩間違って沢に落ちても間違いなく五枚沢に逝ける(爆。まあ横着?しないで舗装路を走ってゆこう。
 3台は30分も掛からずに五枚沢の部落を通過、林道を駆け上がってゆく。
 シールドに雨粒が落ちて直線で空を見上げると、真っ黒な雨雲がのしかかって来ていた。
「kimiさん達、大丈夫かなァ・・」
ゴガァアァアァア〜
 感傷に浸っている暇はなさそうだ。つーか楽しく本気モードでしょ?師匠。後から付かず離れず、虎視眈々とブルーゲイルが聞こえて来るから恐ろしい。てーか、
何マジになってんだよー、弱い者虐めヤメろー。(大泣w
 
最初こそ沢に沿った林道も大きな反復のヘアピンを紡いで登り詰めてゆく。 昨年来の崖崩れも補修が終わり路面もまあまあだ。
 ヘアピンのイン側が荒れて切り返しが甘くなりスピードが落ちるが、後ろの師匠はこういう場面での体制づくりが抜群に上手い。スライドでエンブレ減速のままアクセルコントロールのみで曲げてくるので直線の差をたちまちツメるのだ。


Photo★ALBUM-2


かつての一大鉱山地帯を通過。
標識を見てホッと一息。

Photo 2008 Summer


五枚沢の部落を抜けると道はダートとなる。
Photo 2005



爆裂3連ヘアピン!写真で春の時は良い路面だったが、秋には荒れ放題(爆
Photo 2005


夏がら葡萄沢林道は"通行止め"
いやまあ、バンバン入ってますが?皆さん。
Photo 2008 Summer


 
一方2St熊五郎さんは今ひとつDTとしっくり来ないのか?殿を一歩引いて付いてきていた。よかった、二人がかりでヤられちゃ押さえきれん。

 やがて登り詰めた五枚沢林道の終点、赤崩峠で一服となるが、本降りっぽい雨が降り始める。
「今日の米沢は午後から雨の確率高いんですよ」(熊
 
遠く熱塩加納村方面に見開くが大きく展望は利かない。車が5〜6台停められるスペースがあるが、今日は誰もいなかった。通行止めの葡萄沢林道も、車はともかくバイクは全く問題がない。

 下りは先頭はDT。だが轍に取られてオーバーステア、立て直す位置に回り込んだSJ師匠がいてニアミスを起こしたりしている。タイヤか?相性の悪さ故か?
「つーか、あの200WRでよくまあ下りを攻めるなァ」
 
先の二人は2Stの扱いは慣れているだろうがMRは苦手である。DTは2Stの性格丸出しの手強い印象で、KDX220SRが4Stフィールな2Stで使い易い覚えがある。熊さんはその丸出し感が好きな様だ。

 やがて車なら路肩から目が離せない区間を通過すると、林道は法外な荒れ方を見せつつ、ヘアピンカーブを機に路面破綻は収束、葡萄沢の橋を渡り・・?
「なんじゃこりゃ〜〜」(M

  砂の城
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 目前には夏よりも更に厳重で威圧的な巨大ゲートが鎮座していた。

ここは"みんなの"国有林。
Photo 2005


生態保護なら新規の林道はいるまいに。
Photo 2005



赤崩峠から振り返って五枚沢の部落、熱塩加納村を望む・・・。
Photo 2005


葡萄沢林道は晩秋の見事な紅葉。頼むからブナの木に名前彫るのはヤメてくれ。



夏にはコンクリ塊だけだったハズだが?
「MRさん!こっちィ!」(S
 
既に巨大なゲートを軽々突破した二人がその門の上で手を振っていた。その指先指示の先に、崖と城門のわずかな隙間めがけて2条の轍が刻まれていた。
 レンタルのガードレール付きH鋼とコンクリ塊を擦り抜けて、TTRを大規模林道飯豊檜枝岐線に押し上げる。
 舗装路でスタンドを起てると、後の二人の視線が
南に釘付けであった。懐かしい排気音が轟く。
 何と
飯豊トンネルからRMX250が出てきた。更にもう1台、 KDX250SRだ。
 RMXの兄さんは小柄な身体をその高いシートからずらして片足をつま先立ちにしてマシンを止め、道を聞いてきた。


葡萄沢林道は通行止めってさ・・・。
Photo 2008 Summer



「なんじゃこりゃ!!」つーか、あの程度の崩れで通行止めにするのか?。


「五枚沢に出る道はどこスか?」山形近辺の在の方かな?
「これこれ、この後の道ですよ」(熊
「あァあ、やっぱねえェ」
 後に停まって会釈するKDXさんに目配せすると、意を察した彼は素早く路肩にバイクを出して進入配置につく。
「トンネルの先(道)は続いているんですか?」(熊
そう、俺もそれが聞きたかった!
「いんや、工事で切れてた」
「残念・・・」(SJ 
俺もだよ、師匠。
「何だよ、何十年も山ん中で道路作ってて、まだ出来へんのかいな」(M
 
にこやかに挨拶してゲートを抜け、二人は城門を抜け五枚沢を登っていった。
「こんな所にこんな舗装路作って、何する気だったんだろうね」(SJ
「役人が儲ける為ですよ」(M
「国民が知らねぇと思ってやってんでしょうかねぇ」(熊

 
それにしても、目前の路面状況は酷いものだ。竣功から20~年、一度もメンテされては居ないであろう総ての構造物は今、刻々と迫る最後の時に身を任せようとしていた。
 飯豊トンネル出口から下のゲートまでの約2.8Kmの情景は、平たく言えば午前中に通ってきた大峠にそっくりだ。
 剥脱して路肩に堆積する吹き付けコンクや漏水によって起きた法面崩壊が6m道路の半分を埋め、更なる流水となって複数回の土砂崩れを引き起こす。
 錆びて赤茶けた路肩のガードレールが見えなくなる程の夏草が道路に盛大にはみ出て、対岸の法面崩壊部分に種子を飛ばして新たなコロニーを作っている。



念のため書きますが
「これからオープンする新規林道です」
既に廃道の佇まいだ
Photo 2005


こちらは土砂崩れの跡
「片づけろよ!」
Photo 2005



なんじゃこりゃぁ〜!?!
夏に通過した時は写真右に並んだU字溝が塞いでいたんだが・・?。


落下した倒木が道路に散乱し行く手を塞ぐ。濡れた舗装路がよく滑ると思って良く見ると、水藻が繁殖している。もはや舗装の沢、いやナメか?。
 

 何処までも続く単調な直線の筈が、まるで障害物競走の様である。
「あ、人・・?」
 擦れ違うと、背負子を背負った老夫婦だ。この先のゲートが閉まっているため、葡萄沢に歩って行くのだ。
「地元の利便性を高める林道であり、6m道路なんじゃないのか?ここは」
 老夫婦に往復6Km歩かせるって、どうよ?。腹が立って仕方がない。
やがて前方にゲートが見えてきた。
つーか・・・またしても



RMXさん達が上がった所から降りる。
「思ったより落差あるねぇ」




「ここだ!」一点突破!!。着地部分には側溝もあったりする。



ゲートが完全新作しているではないか!しかも鋼鉄製!
「完全に金の掛け方が間違っている!」(M
「た、確かにここまでしなくても」(SJ
「RMXさんは法面駆け上がったって言ってましたね。」(熊
すると、門柱からおおよそ7m程離れたU字溝脇からバイクが登った跡があった。
「よし、いきましょう!」
トップの熊五郎さんは難なくクリア、しかし降りた瞬間の角度は相当きつい。
 ここで波乱、SJさんまさかの転倒は本日3回目?1日に故意ではなくナチュナルに転んでいるのは大変珍しい。
「あー、ひでぇ日だ、今日は」


県道は山形県道4号に存在する大規模林道起点標柱。見方によっては権力誇示にも見えるなぁ。Photo 2005


あの光るのが飯豊連峰。この赤錆が墜落標識。
「マジでスか?」
Photo 2005


山形県道8号線、「九才峠」を越える頃には
天候も回復する。




「写真左奥に看板」真新しい馬場橋の袂に大平峠線の起点がある
Photo 2008 Summer


「デぇカ!!」その大きさにまず驚く。総高約4m、幅2.2m程だ。
林道には都合4箇所にこの看板があり現在地が表示されるので、
道を間違えることはない(ハズ)

Photo 2008 Summer


 正しい林道の在方?。
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 県道378号線を一路白河ダムに向かって北上する。
 途中、民家の真ん前で真っ赤に錆びた見事な赤鰯のような起点標識と標柱を横目で見ながら進む。
 県道は山形県道4号、8号と交わる三叉路に出る。これを左折・北西に転進し、県道8号線九才峠を越える。

 適度な舗装と断続的に縮小・拡大を反復する道幅を楽しみつつ、大石沢川沿いの山の神地区から進路を東に変えて、民有林林道大平峠に突入する。
 大石沢川を渡る橋の袂に大きな民有林林道の看板があるが、九才峠から下りてくると看板は裏面で判別が困難だ。


地元山の神地区の方々が除草奉仕を行っていた。
ありがたや。

Photo 2008 Summer



「新旧のルート」写真左手がかつての大平峠。右手に曲がって行くのは
新しい
民有林林道大平峠線だ
Photo 2008Spring


 3K程舗装林道を登ると、旧大平峠の林道入口から林道は未舗装となり、1.5車線の砂利道が延々27Km続く民有林林道である。
「大規模林道と同じ様なんだけどね?」
しかし、実体は大きく異なる。
 地形的に厳しい所や排水溝の保護を目的としたコンクリート舗装が若干あるが、その殆どが砂利道の大平峠線は、そもそも今まで沢沿いにあった3つの林道を山尾根部分で繋いだ林道なのだ。
 その発想と使い勝手を考慮した経線は、
大規模林道飯豊檜枝岐線と激しく一線を画する。

 観光有料道路まがいの6m舗装路より、営林業者が実際に使う林道を拡大整備する手法には実に好感が持てるし、ワラビの里の運営など、実際に地域の外貨獲得に貢献する。
 まあ、確かにワラビの里期間中は締め出しを食らうが、通年通行できない訳でもないし通行して貰わないで荒れすぎるのも何なので、この位が丁度いいかな?という林道である。

 この近辺では、
唐戸屋林道
飯豊町道 林道温井~小屋線(権平峠/仮称)小屋~広川原線(仮称)
飯豊町道 林道広川原〜高造路線(遅谷経由・仮称)
が同じ様に既存の林道を延長、接続する事で利便性を高めて、生産性の向上や管理の簡素化を図っている。


文字通り「尾根に向かって一直線」
Photo 2008Spring


尾根沿いは当然高低差も少ないスカイラインとなる。
Photo 2008Spring



「あの先まで走りマ〜ス!」奥に見える牧草地のような所は「ワラビ園」だ。
改めて眺めるとその広大さに驚く。
Photo 2008Spring


 謳い文句だけが暴走している大規模林道ではない、本当に地元にジャストフィットした林道を望むモノである。


「ワラビ園に付き関係者以外立入禁止」
という警告板。実際には通行も出来るが・・・単独では普通の林道や廃道より危険な山菜シーズン。
Photo 2008Spring

 スカイライン。
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  さて、後ろは相変わらず付かず離れずという感じで付いてきている。
 道を知るのがMRだけの為に先頭を走るが、なにせ長丁場だ、見晴らしの良い所で10分程度の休憩を2回程取ってお二人に感想を聞くと、・

道路の傾斜が10%を越えるような所には
なんとコンクリート舗装がされている。

Photo 2008Spring



「これがワラビ園」観光バスが来ない林道はいいなあ
Photo 2008Spring


「これは良いコースですねぇ」(SJ ヘルメットを脱ぐなりSJ30vさんの第一声だ。
「初めてですが、スカイラインが延々と続く林道っていうのは、気分がいいですね」(熊
  熊五郎さんも気に入った様だ。(笑w
「要所に地図があるので助かるね、殆ど人も見ない」(SJ
イヤイヤ、初めての6月はしっかり見落としましたから>俺。
「や、でも5月から7月辺りはワラビの里が営業して、人の出入りは凄かったですよ」とMR。
「この状況で大型観光バスがバリバリ走ってますからねぇ」
「そうなんだ・・」(熊


白子沢に繋がる林道に出る。
民有林林道は当然山側右折だ。

Photo 2008Spring



林道の旧名称が削げ落ちた青看板・・・かつて治山・営林の為造られた林道は、
いつしか観光に使われてゆく。
Photo 2008Spring


森残川を渡る。民有林林道大平峠線最大の橋梁である。
この橋が林道を東西に分ける橋である。
Photo 2008Spring


 晩秋のこの時期、キノコのシーズンも終わったのか?林道で人に会うことは殆どなく、すれ違う車も皆無だった。
 2回目の休憩はあの宇津峠を望む西斜面の土捨て場と思われる所である。
 ここは、西に今まで走ってきた大平を見渡し、振り返る東の尾根に高圧線鉄塔を要する宇津峠を望む。
「長野の林道以来だったな、こんな狭い林道で何台も観光バスに出会うのは」(MR
「やっぱりこの時期(秋)ですかねぇ、走るなら」(熊
「安心して走るならハンターが入る手前までかなぁ」(SJ
尾根沿いの峰には、遠く宇津峠までに高圧線の連絡通路が走っていた。
「あの高圧線の管理道なんかも走ると面白そうだね」(SJ


同じワラビ園でも沼沢わらび園は林道を完全に占有するのでシーズン中の通過が出来ない。現場には道路封鎖のための門柱があり、使わない日や営業時間以外でも進入出来ないようにしてある。
Photo 2008Spring

川を渡ると尾根筋の向きにも変化がある。
営林があまり行われていない所だ。
Photo 2008Spring


もう一つ森残川の支流を暗橋で越えるとT字路に出る。民有林林道は写真右から左にゆく。
Photo 2008Spring




見えた!宇津峠だ! 
広大なわらび園の奥へ、林道と共に山頂に向かって延々と高圧線が延びてゆく。

Photo 2008 Summer


「恐ろしそうの間違いでしょ」(MR
「逝けそうですよね」(熊
て、
逝く気なんだ?
何か来年も来そうな具合である。

 このワラビ園、5月3週目から7月第2週辺りまで約2ヶ月間は営業しているので要注意だ。朝7時から夜7時までやっている所もある様だ。

 そしてこの場所が民有林林道大平峠線の最標高位置である。標高約650m、ここから最後のダウンヒルが敢行される。
 先程の沼沢ワラビ園から林道自体が真新しくなる。路肩のコンクリートや法面の補強など、未だ何年も経っていない様子だ。積雪を考慮してか?ガードレールのパイプだけが設置され、レール部分は未装着だったりする。


法面も新品?
てゆーか、もう崩れたんですね。
Photo 2008 Summer



「宇津展望台」今通ってきたわらび園などが良く見通せる。
でも、他に棄てる場所が無かったのかい?この大量の土砂は?(しかも微量ながら拡張中?)



 最初は緩やかな高速ダウンヒルも、やがて三島も唸る程の屈狭なタイトヘアピンで無理繰り宇津トンネルと標高差を合わせて行く。
 新しい道だからか?春先だからか?大量に撒かれた砂利が、下りのヘアピンを一層曲げにくく仕立てていた。しかし、後の二人にそんな言い訳は通用しないようだ。相変わらず付かず離れず排気音が追ってくる。
 そして最後のターンで宇津峠現行トンネルの出口に掛かる橋の袂に出てくる。
林道の出口を鉄オタが車で塞いでいた。
昔の鉄愛好家はもうちょっと品があったんだがなぁ。

林道は一度私道に合流し、すぐに国道113号線に合流する。Photo 2008 Summer


宇津側の下りはなかなかに立て込んでいた。
Photo 2008 Summer



「完走!」国道から1段下に林道の入口がある。林道の看板は国道からでも良く見える。


さて皆さん、
大規模林道と民有林林道、どちらが自然や財政に優しい林道だと思います?

「さあ、本日最後は例の場所にご案内致しますよ」
そう、楽しい林道もここまで。
いよいよ、あの明治道に逝きますよ。


トンネルを越えて・・



そして3台は、最後のHigh"廃"Stageへ・・・。



Project 「TWIN-PEAK'S Ob-Rord Carnival 」Second Peak 4