この日はクラブメンバーと個人的に訪れた。
時雨山の登山口にテントを張って一泊、登山口には駐車場とトイレがあり、快適なキャンプ生活が送れるが、休日の早朝は登山ラッシュとなる。
次の日朝に小谷温泉に赴いた。私が訪れた当時は脱衣所もない露天混浴で、岩づくりの湯船はけっこう大きく大人7〜8人は入れる程度、無色透明のお湯に体を預け、空を見上げると森林の木陰から爽やかな青空にしばし呆然と佇む。
武田信玄の家来が見つけたと言われる小谷温泉は信玄の隠し湯ともいえようか?(有名どころはほかにもあるけど)
掛け流しのお湯はナトリウム炭酸水素塩泉。沸き出し温度は47℃、消化器系、皮膚、神経衰弱、婦人病などに効果があるとされる。木漏れ日を揺らして時折ふく山風が僅かに雨のにおいを運んでくる在る初夏の朝の温泉三昧であった。
そして、いつもの通り本チャンともいえる妙高小谷林道に突入してゆくのだ。
私にとって、永遠の「夢見の湯」である