温泉ツーリングスポット




湯野上温泉 露天風呂
(福島県)



湯野上温泉 露天風呂全景。

この広大な河原が全てキャンプ転用可能…?だろうか。





 そこは、前からあるとは聞いていたし、またツーリングマップルにも記名があるが行った事はありませんでした。大体、こう言っちゃ何ですが林道を走り繋ぐと町って「通過点」に近い気もするし。

そこで
「実際に行ってみた」
『湯野上温泉
 露天風呂』

裏路地に立つ案内板の 一番下に「露天風呂」という表示 のみ。



直進が露天風呂、判らないよ!この入口は。
奥に桜の木が見える下り坂。

桜の木の位置から見下ろすとU字形に彎曲する道の途中に踏切。
民宿の庭先から裏へ。道幅狭い!

さらに道路は狭く急に!
曲がる時に川が見えてきます。

駐車場より露天風呂を望む、ホントに遮蔽物ない。
崖側から湯船が二つ存在する。

 GWも最終日、先日の曇りの予想が見事に外れ、空模様はシトシトと出かけから雨模様。濡れたまま速度を上げて体が冷える放射冷却現象で体はすっかりハニワ君。

 こんな時は温泉だ!と湯野上温泉街を徘徊する事15分。後ろから来ていた車に気が付きやり過ごそうと路肩に寄ると、子連れの若いご夫婦が窓を開けて、
「ひょっとして露天風呂をお探しですか?」と一言。
「そうです!」とバネ付きの赤ベコの様に首を縦に振って教えて貰う。心で泣いてるうれし涙は男の美学(そうか?)。有り難う見知らぬ若ご夫婦!(たぶん)。

 たしかにこれは判らない。と思うほどの裏路地、会津鉄道を越え、民宿の庭先を通って川底に到着。まあ、基本的に道路は鋪装なのでロードバイクでも来れるけど、大型車はすれ違いが厳しいかも?トドめに駐車場は砂利の未舗装路。ざっと20台は停められそうな広さである。
 おおぅ!あれに見えるは湯船じゃないか……ってこれは?
 大川(阿賀川)の河原に二つの湯船がある。一つは立派にコンクリートで組んだ湯船。現在の川辺から約2.5m程高い位置にあり、見晴らしも良い。40センチ程の石垣が組まれいかにも風呂場という造りである。
 もう一つは岩盤をくり抜いた湯船。
 しかも目の前の川と高さはさほど変わらない。湯船に時折泡が上がる所を見ると、これは自噴のようだ。
つまり川が氾濫するとこちらは入れなくなる訳だ。
 すぐ隣に発電所からの排水口が在り、激しく水を注ぎ出す所を見ると、これ以上の水位の変化はなさそうである。

 幸か不幸か?河原の方には先客の家族連れがいて高台の方に行くとこちらは無人。人が居ないウチに写真を撮って入浴する。かけ湯で冷え切った足はお湯に当てられ痛いほど熱く感じたが、徐々に血行を回復する。感覚が戻った所で湯船に浸かると
「はふ〜〜〜〜っ」と一息。気分は「もお〜っ、帰れないぃ〜♪ダラッタラッダダダ〜(ダグラムOP)という雰囲気である。



奥(崖側)の湯船、素朴ながら実に美味しい位置。
雨の日撮影の為岩肌が暗い。湯船の底には薄い灰色の湯の花が。
着衣はその辺の岩場に脱ぎ捨て、もとい置いておく。


豪快に見られてしまう会津鉄道高架橋!。


川べりの湯舟。
川水が入るため、少しぬるめである。

 と、轟音が響いて顔を上げると頭上に会津鉄道の列車が通過する。露天風呂は電車の車窓から丸見えである。前回の白布「新高湯温泉」に次いでスタイルに自信がないと入れない温泉であるかも?。
 身体もあたたまって思考回路が作動するとMRはやにわに立ち上がり周囲を見渡す。周りにはホントに脱衣所も囲いも無い完全無欠の混浴無料露天風呂、しかも豪華渓流付きである。
 渓流の方には
鉄製の吊り橋が係り、ここからも湯舟は丸見えである。
 渓流の岸辺では釣り人が糸を垂れ少々多い雪解け水が豪快に沢を流れる。
 丁度そこへ自称常連のお爺さんが来襲した。話を聞くと、この湯舟の下にも1人用の自噴湯舟が在ると言われ沢を覗くと、水面にそれらしいくり抜きがある。うぅむ、今入りに行くと確実に流されるので
「夏に来よう」と思ったら夏は熱くて入れないとの事、次回の宿題となった。

 まあ、キャンプで一晩泊まるのがいいだろう。トイレが仮設のもので少々難アリだが、駐車場広いし河原も広い。
 思った以上に豪快なロケーションだったのですっかりお気に入りに登録してしまいそう。今度こそビールを持って来ようと誓うMRでした。


P.S
 こんなあんばいなので当然、成分分析表もありません。一応湯野上温泉の基本成分と言う事で書き出しておきますが、実際には噴出場所/井戸などの場所によって温度や噴出量、成分が違う事をあら初めご了承下さい。

 泉質/アルカリ性単純泉(無色透明無味無臭)源泉温度57度前後
 効能/胃腸病、神経友、皮膚病、疲労回復