下の駐車場から見上げると相撲土俵の上にある櫓のような露天風呂。
う~む。ロードバイクはここにおいた方が良いかも。

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●米沢八湯に数えられる、
白布温泉が誇る奥座敷。
山形県の最南端といえる米沢は南を福島と新潟に接し、中央分水嶺を含む深い山並みに囲まれ、郊外には八つの温泉が湧く。
白布・新高湯・大平(おおだいら)・姥湯(うばゆ)、滑川(なめかわ)・五色・湯ノ沢・小野川の八温泉を「米沢八湯」と呼ぶ。
少し前までは、これに栗子・笠松鉱泉を加えて米沢十湯と呼称していた。
個人的には白河ダム上流に在る広川原温泉も入れて「米沢九名湯」としたい所だ。
その中でも福島・米沢の県境「吾妻連峰」には個性的で情緒豊かな温泉が多く、2003年に山形・福島県境に跨る観光有料道路スカイバレーが償還を終了し、全面無料となった。
これにより山形・米沢へのアクセスは格段に良くなり(って、ネックは通行料かい!)奥会津の温泉から米沢県境の温泉地帯までの陸路がより楽しめやすくなったといえる。
その中でもスカイバレー山形側の最初にある温泉、天元台スキー場の真下にある、新高湯温泉を紹介しよう。
いつもそうだが、これからは特にロードバイクで行くのに良いスカイバレーは、福島側の方が急で湾曲率の高いコーナー、つまり県境に近づくほどヘアピンになるので、福島側から山形側に抜ける方が比較的アクセルを開けやすい登りとなる。結果として、下りとなる山形側が大人しく感じるはずだ。景色を見るなら福島側の方が断然良く、眼下に広がる雄大な裏磐梯の湖沼群はぜひパーキングで「下界から冷たい缶コーヒーを仕入れて」一服がてら堪能してほしい。無論、吸い殻や缶は捨ててこないように。
そして、温泉である。
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元の料金所とおぼしき広場を過ぎると間もなく小さなしかし深そうな橋を渡り左にターン。目前に標識と登り、下りの二つの道筋が現れる。
道は二つとも右折だが、標識に沿って右折、標識道りに「天元台スキー場」に入ってゆく。飛び出す通行車両には要注意だ。特に、若葉・紅葉マークは危険である。ややしばらく道成に上ると、スキー場の駐車場と巨大なリフト発着所が見えてくる。しかしよくよく見ると、道は鳥居を抜けてさらに奥へとあるではないか?見ればダートに変わる道の路肩に「新高湯温泉」の屋号看板が下がっている。
10年前からすると、格段に舗装化が進んだ道は…最大傾斜20%はあろうか?と思う強烈な登りで、マジZXR750ではカウル擦りました。いいんですけどね、どうせ。
冬にはスタック車両も多く、雪見風呂を断念するお客さんも多いときくが、天元台リフト発着所までは送迎するのでアマゾネスなどで来訪の際(しかも冬かい!)でも大丈夫?だと思います。私自身はすっかりオフ車でしか来ませんが。
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やぐら下の湯船、洗い場が脱衣所になってしまったのが残念。
グレイがかった湯ノ花が沈殿する。泉色は無色透明。
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素朴なお湯の色合い、含石膏硫化水素泉。

遠くスカイバレー方面を望む。

旅館の方のお心づくし。
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さて、最上段の駐車場まで気合いと根性でバイクを押し上げ、もはや坂?に近い駐車場で心づくしのスタンドセイバーを当てがうと、美人女将に500円を払って露天に入る。石舞台にまるで学校の相撲場のような屋根が付いていて、今来た道が一望できる露天風呂、ということは、下から丸見えである。それどころが、頭上を斜めに登ってゆくリフトからも丸見えである。
まさに露天の中の露天!(?)
いつの間にか脱衣所が出来ていて本当に良かった。と思う。
ここには合計4つの湯船があり、今私が入っているメインの湯船の道路を挟んだ、はす向かいの沢沿いに女性専用の露天風呂がある。そこから沢の滝が見えると言うが、歩っていける場所なので、男性は行ってはイケナイらしい。
また、この湯船と駐車場の間に、一人用の小さな湯船が二つある。樫や檜の幹や根を直接刳り抜いた湯船だ。まるで見晴台に湯船がある状態である。正直、スタイルに自信がないと入れない位の場所である。
さて、入浴である。本日はご多忙でビールが飲めないので、ちびちびと麦茶で水分補給しながら観光客のオッサン3人と温泉を楽しむ。
含石膏硫化水素泉は湯ノ花が多く、入ると茹でた卵の白身の様に浮き上がる。効能は外傷・神経・糖尿・婦人など、事故後遺症という項目が並ぶ割と広い湯船はまだ水位がなく、寝そべって肩までつかる。時折、アベックがやってきて、恨めしそうに露天風呂を覗いてゆく。
オッサン達と「ばーろい!アベックでくるな、入る勇気もねえくせに」と、たかをくくって見てたら、なんと入ってきたのには驚いた!。入ってきた二人を見て、先ほどまで鼻で笑っていたオッサンどもがそそくさと上がってゆく。え~い根性なし!
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展望一人用根っこ風呂。
湯船は二つある。この場合の展望はリフトから人が見ているコト?だ。
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こうして久方ぶりの新高湯温泉も、あまり温泉情緒を感じないで上がる事となったのでした。色々騒動があってとても秘湯気分ではなかったのですが、こんなのは稀で普段は静かでゆっくり周りの森を見回せる温泉です。
春の新緑・秋の紅葉・冬の雪見酒にはもってこいの温泉ですね。
泉質 :含硫黄カルシウム硫酸塩泉(石膏硫化水素泉/低張性中性高温泉)
源泉温度:約55.6℃
効能 :慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症・
やけど・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり等
内風呂 :あり。(宿泊専用)
入浴料 :500円(子供250円)
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