温泉ツーリングスポット


道の駅喜多の郷"蔵の湯"
露天風呂


(福島県)


「蔵の湯 全景」

非常に利便性の良い蔵の湯。夏場には多くのキャンピングカーが集まってしまう。


●「ブームに乗って」確立した"道の駅+温泉"の方程式。
 温泉王国福島には、千年を越える昔からその村の人々に慈しまれ愛された古の温泉もあれば、村の再生の切り札として今世紀に入って拓かれた若い温泉まで、ありとあらゆる温泉が混在する県である。
 その中で、
県民の生活に密着した場所に立地する珍しい温泉がある。

最初にそんな温泉として出合ったのは
福島ではなく岩手、鉄道ファンにあまりに
有名な岩手県の現JR東日本 北上線にある
「ほっとゆだ駅」
(ほっと湯田温泉)である。
 なんとこの温泉は駅舎の中に在り、駅で
待ち合いしつつ温泉入浴できるという
日本で最初の温泉コラボレーション駅
である。

この発想が原点?なのか、喜多方市は自前の
道の駅に温泉を組み込んでしまった。これが「蔵の湯」である。
 車社会においての抜群の立地条件の上、温泉付きというシチュエーションは、お手軽に温泉を楽しめると云う点でその辺の温泉街にある小汚い共同浴場が裸足で逃げ出す程のお喜楽さで、他の温泉施設を圧倒的に凌駕するのだ。



だからウキウキィ〜ワクワクゥ〜♪
オヤジ3人で温泉にゆく。(笑w

 因みに、全国977箇所あると言われる道の駅施設中120箇所に温泉施設があるらしい(2011.12現在、足湯を含む)
 福島県内では、この喜多方と"Jビレッジ"前にある
「道の駅遊湯ならは」に温泉施設があるのだが、道の駅ならはは東電原発事故に伴う警戒区域内に立地する為、現在でも施設への立ち入りが出来ない状態であり、喜多方の道の駅は、福島県下で唯一温泉施設が有る道の駅とも言える。



ウワサのラーメンバーガー。
テイクアウトでお願いしたらラッピングされてしまったので、取り敢えず。


いわゆるバンズ(パンの部分)がラーメンで
構成されている?
すっかり冷めてしまったが、ちゃんと美味しい。



 と言うコトでお正月の喜多方に行ってみた。
 当日はKon氏のハイエースで移動、集合の二本松から磐越道経由で約1時間半の行程である。
入浴の前に腹ごしらえ?というわけではないが、ラーメンバーガーなんぞを買い込んでみる。

 道の駅限定商品を聞いて本館の物産館の食堂で買い込むが、別館となる温泉施設「蔵の湯」売店でも販売していた。ある意味こちらの方が入手し易いかも知れない(爆!
「ウマい?」
「ラーメンの味がする(笑w」
「見かけはベビースターが載ってるみたい」
まあ、色々な意見が出た。



ラウンジ全景。
写真左奥が入口と下駄箱、壁にかかる絵の奥が受付カウンター、絵の手前の角がキヨスク
軽食はくちょう。自販機との間に風呂への連絡通路が有る。
(写真は同施設HPより転載致しました。http://www.furusatosinkou.co.jp/



 さて、じゃ、風呂いってみますか・・・。
 玄関入口は真っ直ぐに入れない。
まず左手の下駄箱に回ってロッカーなどに靴をいれて回り込む。スリッパなどはなく、そのまま正面の受付に戻り入浴券を購入する。
 大人500円子供300円を払うとそのまま真っ直ぐメインのラウンジに行く。
 広い休憩スペースには売店と言うよりキヨスク
"軽食はくちょう"がある。思わず喜多方ラーメンとか中華そばとか頼みたくなるが、ここはキヨスクの定番「天ソバ」と行くべきだろう。このラウンジには囲炉裏などもあり、雰囲気を出す意気込みが有るが・・・自販機・ガチャポン・土産物と、いかんせん物が多すぎる。
 このフロアを左折し右手に休憩室と廊下の壁に「La Festa Mille Miglia 2009」の写真が飾られる。金持ちの道楽と言うのは簡単だが、古いフェラーリやアルファを維持し、走らせる苦労と根性は賞賛したい。


露天風呂 全景。

いわゆる[日帰り温泉]の中でも、広い中庭を持つ"蔵の湯 露天風呂"
ゆったりな開放感がある。

オヤジが1ダースほど無理無く入れる広い露天。
雪の日は屋根が実に効果的。


 さて、正面に風呂の入口が見えて来た。1996年に開駅した際に当時の市長が間違って女湯の扉を開けてしまう珍事がスポーツ紙の芸能欄で炸裂していたが、何度見てもこれは間違う事は無いと思われる。
 進行方向左側の"青いのれん"の扉を開けると、
「間違い無い!男湯だ」(オイオイ・・
 やってる事は某市長と変わらないではないか?と思いつつ服を脱いでタオル片手に浴室へ。
 並の旅館を完全に凌駕する巨大な浴槽が圧倒的である。体だけ洗ってここをスルー、正面奥の露天風呂に向かう。



明らかに外の湯の方が熱いが、外の冷気と組み合わせるとまさに適温。


雪に煙る太陽を眺めながら、ゆったりと入浴。
まさに"至福の時"
であった。

県内の道の駅で露天風呂があつらえてあるのは喜多方だけである。現在閉館している"遊湯ならは"も露天は無いのだ。
 そんな県内唯一の「道の駅露天岩風呂」をオヤジ3人で味わいながら、
「今年も何処に行こうか?」と心馳せる新年であった。
(ちなみに取材は2011年1月です。震災前)


泉質:アルカリ性単純温泉(低張性)
   無色無臭・単純泉

源泉温度:47.7℃

効能:慢性皮膚病・神経炎神経痛・
   慢性関節リウマチ・慢性筋肉
   リウマチ・美肌・痛風・頭痛・
   婦人病・じんましんなど

入浴料:大人500円 子供300円
 時間帯割引:夕方5時以降
    大人300円 子供200円

営業時間:9:00〜21:00
    (毎週水曜定休日)