温泉ツーリングスポット


三崎温泉展望風呂


(福島県)




当コンテンツ初!
「露天じゃない温泉紹介」


 いわき三崎と言えばライダー御用達の突端である。三崎公園にはマリンタワーなど訪れた事がある人も多いだろう。
 
何故かライダーという人種はその8割(当社比)が突端主義者だ!
 北海道ツーリングで目指す宗谷岬しかり、北関東圏のライダーや台風がとりあえず岬を目指すと言えば犬吠埼だし、やれ足摺岬だ佐多岬だと、日本は島国なんだからとにかく走れる突端が多いのである。山の頂上も大好きだ。
 しかし、その岬の突端近くに温泉が湧くとなるとググッと割合は狭くなる。まあそんな美味しそうな所は地元にねーだろうなんてタカを括っていたMR。
 井の蛙大海を知らずというか、足下を見てから物事を述べよ、というか・・・。

 旧「国民年金健康センターいわき」こと
「三崎プレステージリゾート(三崎温泉)」展望風呂。
 しかも、実際に逝ってみたら、”旧”ですからね、売却済み!



エレベータフロアにで〜んと構えたのれん。
「何処がプレステージなんだよ・・」


入口すぐに鍵付きロッカーあり。


脱衣所は普通。なんかゴルフ場の雰囲気。


ゴルフ場ポイのは洗面台の整髪料のせい?。

 自民党を野党に転落させる、あるいは最大の要因と言える国民年金基金の不明朗な取り扱い。これが不始末の結果というのを見に行った訳だ。
 実際には、平成19年にパインランドというゴルフ場管理会社に2億3千万で売却され、現在の「三崎プレステージ〜」と言う名称に変更したという、国 営企業の慢心経営による典型的な
没落物件である。
 しかしまあ、買い取ったゴルフ場管理会社からすれば、良い買い物だったのではないだろうか?と思えるほどに豪華で高級感漂うだいそれた建物なのだ。無論集客出来れば?なのだが。
「こんなものに俺の老後の年金が・・」
と肩を落とす程に豪華なエントランス、だだだっ広いロビー、フロア・・・こりゃ潰れる罠。

 つーかハッキリ言って「俺入っていーの?泥だらけだけど?」
なんちゃって大理石とはいえ金属パーツ多数のオフロードブーツと、大量に付いたいわきの泥?
 俺が従業員でも「すいませんここから先はこちらのスリッパに・・・」と嘯いてしまう格好で、間違いなく入れないと思われる。幸いこの日は車だったので、こんな心配は脳内シュミレーションのみで終了した。

 エントランス南側の受付カウンターでその旨を告げると、快くカウンター側の入浴券自販機に視線で案内される。入浴料大人700円、子供350円。
「少々高いな?」2億プラス運営費が加味されているのだろう。
 子供がタオルを持ってこないのでこの受付カウンターで購入、250円だ。だだだだっ広いエントランスを横切り北側のエレベーターに向かうが、途中交差するように奥の宴会場に向かう客が入口から列を連ねるとエレベータに辿り着けない。
 そもそも導線の設定がおかしい建物なのだろうか?普通の温泉施設の5倍も歩いたか?エレベーターで3Fの風呂に向かう。
 3Fエレベーターフロアには所狭しと100円型マッサージチェアーが鎮座し、ここだけ見ると「どの辺がプレステージなのかは不明」だ。振り返るとエレベータ脇の通路はそのまま宿泊者用の通路で、こちらは清潔感のあるホテルの様な佇まいで良い。
 のれんを潜ると男女に分かれる。一般的に女風呂の方が小さく展望が良くない傾向だが、建物の外観からすれば展望という売りは大丈夫だろう。


 
脱衣所にある鍵付きのロッカーにヘルメットの収納は不可だが、比較的広くゆとりある脱衣所に置くかバイクにあらはじめ付けて置いてもいいかな?という感じだ。
 内装は全体的に日帰り温泉というよりゴルフ場のシャワールームぽい。普通と言えば普通だ。洗面台の前並ぶ整髪剤のビン類のせいだろうか?

 服を脱いで浴室の扉を開けると同時に
展望風呂の効能が効く。
「うむ、絶景!」これはいい。




太平洋と駐車場を一望出来る展望風呂。入浴は足を窓に向けて入る。


清潔感のある洗い場。


寝そべっての泡風呂もある。


2段に貼ってある飛散防止フィルム。
湯船に浸かると展望は今イチ。

寝湯は配置も悪く、更に展望不良。
気持ちはいーが(笑w

 
入浴料に難があるのか?外から見る以上に温泉には人がまばらだった。ある意味良い温泉といえるのか?
 正面のガラス張りの奥は施設の駐車場と共に太平洋が見える。
 「タンカーだ!船だ!」と騒ぐ 子供の手を引き、洗い場で体を洗わせ湯船に浸ける。
 塩化温泉は薄い茶色とも緑色とも見える。オフローダーに優しい外傷に適応がある温泉だ。
 全面強化ガラスとはいえ、3階ベランダにあると同等の展望風呂は、施設前の駐車場と雄大な太平洋が見渡せる。だが体を洗って湯船につかると海が遠くなる
 いや、暗くなる?
 その原因はガラスに貼られた高さ30センチ程の遮光フィルムである。正確に言えば、多分最初に貼ってあったであろう高さ60センチ程の初期のフィルムが色あせ薄くなったので貼り直したようだ。
 職業柄遮光フィルムの耐久性は押して知るべきだし、ま、当然の結末だろうな。
駐車場から施設を見上げると全開珍の親父が海を見ながら仁王立ちでも何だし・・(爆

 さて、浴室内を一回りしよう。
入口正面の大浴場は、入浴者が一斉に朝日を拝める配置の横長の湯船が特徴的である。横一列に15人ほど入れる湯船の北側には3台の寝湯があり、ここにも泡が噴出している。
 しかし、温泉自体は別浴槽で南側に泡風呂を配置して、こちらも7〜8人程度が車座に入れる。ここは展望こそ遠いが、窓ガラスが不安という方には宜しいかと・・・(爆!
 展望ガラス張りの為に浴槽が前面に出ている設計の為、振り返るとそこは横一線に洗い場だ。この洗い場は一個毎に仕切が付いているタイプなので、子供を洗う時などに他のお客さんに迷惑が掛かりにくい点が嬉しかった。

 子供共々湯船に浸かると、やはり子供の目線では海が見えない様で直ぐに立ち上がり、海を眺めている。
すると駐車場に1台のBMWが入ってきた。
「父ちゃんと同じバイクだね」
「そうだね
 
(値段は二桁違うがな)
そうか。自分のバイクを眺めたり待ち合わせで風呂から誰が到着したか解るんだ。

「素晴らしい温泉かも!?」
三崎温泉。 それは広大な太平洋と共に、友人の到着も確認展望出来る温泉である。



南角にある泡風呂?展望が無い分落ち着いて入れる。


@日帰り温泉棟
泉質:  ナトリウム塩化物強塩温泉 (旧源泉名 塩化温泉)
源泉温度:約37℃(動力楊湯、循環式)
効能:  外傷(擦り傷、切り傷)やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病。
     神経痛、筋肉痛、間接痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、
     くじき、慢性消化器病、持病、冷え性、各手術後、病後快復、疲労回復等
     健康増進
入浴料: 大人700円 子供350円

HP: http://misakiprestige.com/



温泉分析表を探していたら、元来た3Fエレベータフロアにあった。
循環式とあるのは、1Fのプールや別にある家族風呂にもお湯を供給している為の様だ。