温泉ツーリングスポット


Nostalgia


川原毛大湯滝 露天風呂
(川原毛地獄、1997)


(秋田県)


遊歩道から河原に降りる直前の木陰から見える滝の風景。

8月の第3週には多くの観光客が滝を訪れる。しかし遮蔽物はなく、公衆の面前で全裸になるにはそれなりの勇気根性、そして鑑賞に堪えうる下半身?の機能美が必要だ。


●メタボではいっちゃ駄目な 温泉の"滝"
 
川原毛大湯滝
 日本三大地獄の一つと言われる川原毛地獄は小安峡のある国道398号線から南東にのびる県道51号線から入る。途中、三途の川渓谷が合流する高松川に平行すると進路を変え10K程走ると湯沢町の国道13号に合流する。こんな国道近くにある地獄とは、まさにお釈迦様でも気が付かないのか、天国と地獄はやはり紙一重なのか?2005年、まさに紙一重で撮影ができなかった
東日本随一の滝壺温泉のNostalgiaな映像をお届けしよう。



滝のしぶきが「痛い」取り敢えず記念撮影。
 クラブ走行会で行った川原毛大湯滝。10月15日のツーリングの際にもう一度行く予定だったが、当日の駐車場は既に撮影が不能な程の闇となり、滝壺まで歩く30分を諦め、帰宅した次第だ。
 だが、滝自体は一度行った記録があったので思い切って公開する事にした。
 一応クラブのワンシーンなので公開制限付きだが、早速徒歩で30十分の山道を、温泉にいってみませう。
 当時からここは雑誌「アウトライダー」などに掲載される滝である。上流から豊富に流れ込む塩酸酸性型補強酸性泉は高さ12m程の崖からフォールダウンする。



巨大な滝壺。足が届けばまさに自然の「千人風呂」

 
 メインの滝の他に幾つかの細い支流とも言うべき小さな滝壺もあり、なかなか楽しめる形状を持つ。
 写真中央の滝壺は深さが2m以上あり立ち泳ぎしか出来ない。その強烈な泉質の為、滝のしぶきなどが目に入ると痛みを伴う程だ。したがって、実際には滝のしぶきが掛からない所で温泉に入るしかなく、また主流から遠ざかると温度が下がってぬるい風呂となる。



支流の滝壺は入浴に最適の大きさを持つ。
岩肌を縫うように温泉が流れ落ちる。
 写真撮影の立ち位置は3段ほどの小さな滝壺が連なる支流であり、当時は手掛かりもあってカメラを持って登る事が出来た。ちなみに上の写真は2段目の滝壺辺りから撮影された物である。
 下から見上げる支流の滝壺は二つ、見事に落ちる本流と違い岩肌を縫う様に流れ降り、堅い岩盤に滝壺を穿っている。

 
写真は支流2段目辺りで少し平らな部分があり休憩所でもある。
 実際、支流の滝壺は丁度人一人分のスペースがあり入浴も十分可能だが、その泉質のせいか長く浸かると肌がちくちくしてくる状態だ。



7mほど上にある滝壺から滝の下を覗く。
当時から休憩のテーブルがあったが脱衣所はない。


 つたない入浴経験でもカムイワッカの滝が最も近い条件であり、温泉成分も似通っているので本州版カムイワッカの滝とも言えよう。
 ここは観光温泉というよりアトラクションと考えて入るか、鑑賞程度に留めておくのが無難な温泉といえよう。

泉質:塩酸酸性型補強酸性泉
  (酸が3つも付く温泉はざらにない)
源泉温度:96.6℃前後
  (川水とまみえるので温度は不順)
効能:神経、皮膚炎、水虫、
   外傷など。
入浴料:なし(97'入浴時)


上の滝壺はこんな感じ。ちょうど一坪?