次の林道に進む。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)Ib-103


花園林道は大金田林道の支線に合流し、終了する。支線側のゲートはクローズ。
支線の名称は不明。


●花園林道群で最も古い
 車道林道なのか・・?

 福島最南端の林道群とも言える”四時・横川林道群”にまさに「併設」されている北茨城の林道群が”花園周辺林道群”である。
 北茨城においても同様と思われるが、阿武隈山系の低い山が連なる山脈は、昭和初期から中期の高度成長期以前のエネルギー需要を、いわゆる燃料としての森林資材を生み出した地域であり、それに併せて森林鉄道や林道が造られて来た経緯を持つ。
 ただ、花園渓谷においては花園神社を中心に神域であり、別に管理されていたハヅである。

花園林道の車道化、開通接続が昭和39年と言う事だろうな、これは。

 そんな林道群の中で最も早く竣工したのが、大金田林道と思われる。

TouringMapple2005.3版からおすすめ掲載を外され、ただの林道表記となる。
●大金田林道(本線)
区間総延長:5.7Km(全線未舗装)
 大金田本線:4,9Km
 本線終点〜部落端舗装路まで0.8Km
名称不明支線(本線分岐〜花園林道
 接続点まで):0.3Km

概要
 県道111号線の大金田部落に出る林道。これは一種のショートカットと思われる林道である。ただ、甲乙付けがたい時間距離と狭さと言うべきか。



花園林道側には終点標柱がある。


大金田林道の支線を下ってゆく。
聖書マップルにはここが本線扱いになっている様だが?。


林道脇にコンクリート製の駒止が現れる。
何故、駒止?


大金田林道本線合流。 写真撮影位置から左手の橋方向が本線。
ニコTが居る右は花園林道に接続する支線と思われ、ここが本線上の分岐と推測する。
実際、聖書の誤訳(爆?によって、当日は相当混乱する。


 
いは舗装/未舗装以外に考えられない。多くの林道が閉鎖され花園周辺林道の中、この林道の本線は常時完抜け出来る様だ。

では、行ってみよう。

 花園林道の終点でもあるY字路には、花園林道の終点を示す標柱と、その斜め向かいにチェーンで閉鎖された大金田林道の支線と思われる登りの林道があった。
 聖書Tマップルに目を移すと、下ってゆく林道が大金田林道と思われた。
 つまり、県道111号線沿いにある大金田の集落から山に向かう一本のピストン林道とその分岐支線(或いは本線閉鎖?)のY字路に到達したと考えたのだ。


花園から支線を降りてY字を右折(南から西へ)
尾根沿いを進む。



林道は緩やかに登ってゆく。直線が多く見通しも良い為、スロットルは緩みがちだ。
道幅、路面状況とも必要にして十分な感じだ。


「本線はここで閉鎖か・・?」

 現実に、チェーンで封鎖された周りには林道名を示す標柱やありがちな注意看板、山火事注意などの啓発もなく、しっとりと静まりかえっていた。
 取り敢えず下ってゆくと、直ぐにまたY字路に付いた。聖書Tマップルを再び捲ると、どうやらこのまま沢に沿って下ると部落に出ると思われた。
 そこで、ここを右折して支線の探検と洒落込んだ。
 地図上この支線は県道に合流?と思ったからだ。だが、分岐や橋の前後に本線や支線を名乗る標柱や掲示板もなかった。


小さな峠を越える。
写真右奥に見えるのは電波棟?降雨測定基地?。


ヘアピンっぽいコーナーの途中に、唐突に分岐が現れる。
地図を見ると途中の部落に下る道の様だが、チェーン封鎖されている。


 支線は再び登りに転じやがて小さな峠を越える。電波塔の様な施設が在る脇を抜け、林道は再び下りに転じる。

「小神戸(おがみど)林道」と読む。
昭和55年竣工の比較的新しい林道の様だ。

  途中、小神戸林道なる別林道が分岐していた。後日自宅でチェックすると隣の部落でもある小神戸に出る様だ。
 残念ながらチェーンで施錠されていたので引き下がる。

さらに下ると唐突に舗装路に合流した。県道111号線である。


小さなアールを積み重ねてゆく。


ちょっと登って、また下るを繰り返すが・・・?。



『あれま?!』
(((^ ^;)?県道に出たには出たが・・?


  問題はここに林道標柱を確認してしまったことである。
「あっちが支線なのか?!」
 
写真を撮ると、急いで分岐に戻るMRだった。再び電波塔のある峠を越え、元の支線分岐を今度は直進する。
 Y字で距離を確認後、そのまま沢沿いの道を下る。聖書Tマップルにはここが本線と明記されていたが・・・?
 この沢沿いの林道は先ほどの大金田林道よりさらに走り易く、見通し抜群の直線と時折クランク状にコーナーがある程度の快速路である。
 時間も押して来て、何より先程の謎賭けが気をせいて、ニコTは尋常ならざるスピードで駆け下ってゆく。


『ナニコレ?!』


大金田林道支線合流。 写真撮影位置から左手の橋方向が本線。
今度は撮影位置方向(手前)に進む。


 その為、撮影のカメラがぶれてしまう。(言い訳か?>俺)
 周りは営林署のカタログにでも使われそうな鮮やかな杉林が見て取れる。林道右手(西側)を流れていた沢が付かず離れず寄り添ってゆくと、次第に緩くなる坂道の途中にある長い直線で入れ替わり、林道の東側を流れる様になる。

 そして唐突に路肩に林道標柱が現れる。スピードが乗り過ぎてブレーキングが間に合わず、3m程バイクを押してバックする。

お、重い・・・。

 大金田林道の起点標柱だ、なんと新旧二つある。普通古い方は撤去されるものだが・・エラいぞ、北茨城市。流石だ高萩営林署、とヨイショしておく。こちらは起点標柱と思われる。

 塩ビ整形の比較的新しい標柱は何かの間違いでは無いか?昭和28年竣工とあり、ちょっと驚いた。事実なら標柱も2代目だろう。つまりこの界隈で最も古い歴史を持つ林道では無いだろうか?隣の木製標柱には「大金田併用林道」と書き込まれ、こちらは昭和34年併用協定と背に刻まれていた。
 因みに塩ビ整形標柱はいわき遠野林道群でも見かけたもので、浜通では昭和45〜50年代に使われた仕様とほぼ同じであった。
 それにしても、この林道は何と(何処と?)併用していたのか?少々気になる所である。言えるのは花園に接続するのが支線で、国道をショートカットするのが大金田林道本線では無いか?
という事だった。

 部落の手前に、怪しい洞窟と何かを奉っている場所があり、心霊スポットっポイ感じなのでそそくさと通り抜け、川沿いの廃屋の前で林道は舗装となった。
 こうしてニコTは無事大金田の部落に辿り着いたのだった。

調査日(09/9/23)の状況:
 路面状況は普通。聖書にミス?かどうかは解らないが、現場の感じから本線と支線の関係がこうではないかと思われる。


沢と付かず離れず降りてゆく。
写真右手の林を挟んで沢が在る。


蛇行しながら下る沢が川と成る。
林道が極めて合理的に直線に川を貫く。


ダウンヒルに入ると道は猛然と下界を目指す。
(ツカイマワシカヨ>科白)




つーか、何故二本アルヨ!?!。


道路に近く平行にかつ垂直に立つのが、
メインの標柱。



奥でナナメってる方には、
「大金田併用林道(二級林道)」の文字が刻まれる。
一体、何(何処)と "併用”し、何が "二級”なのか?
知ってる人が居たら教えて下さい m(_ _;)m
年式から言っても森林鉄道併用だったのかな?。


 全体的に優良な上に支線分岐までのルートは実は道幅も結構ある(待避所がないのだ)事実上のギリギリ2車線ガールズ(へなりさんご免なさい)だったりする。
 初心者でも危なげなく走れる林道だが、時期的に何処かで伐採作業を行っている様なので、平日は木材の搬入出に動く大型トラックに要注意である。
 また相当に飛ばせるので(実は他の林道の閉鎖はコレが原因では?前にナンバーのないレーサーやATVが走っているのを目撃している)日曜や休日は逆に対向バイクや4x4に要注意だ。

それにつけても、
「併用」のイミが解らん。


殆ど平地となった林道脇にコンクリート製の
駒止が現れる。
実際の道幅はだまって2車線分もあるゾ



川を挟んで対岸には猫の額ほどの農耕地や何かの神様?が廃れている。
そこに行く為の橋も底板が抜け、左右の桁だけが残っていた。


部落北端の川沿いの廃屋で舗装路が始まり、ダート終了と共に北茨城の林道行脚が終了した。
実に通行止めの多い地区となってしまったな、ここは。



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