次の林道に進む。

林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)My-522(2022年版)



アスファルトと見間違える程堅い路盤。 (サイコー。


●聖書Tマップルで縦横無尽に走り回る賀曽利氏の痕跡を追う(笑
                    
*読み飽きた方は飛ばして下さいm(_^_)m
●泉ヶ岳林道群。
 仙台市が誇る名峰泉ヶ岳には、森林開発と観光登山という両車輪の元次々と林道が開削された仙台オフロードフリークの定番コースであり、泉区のアウトドア観光の要とも言える船形山連峰でもある。
 その歴史は戦後本格的となり、今回の泉ヶ岳林道群は昭和24年以降に登山道と林道の整備計画が始まり、翌年から岳山林道に始まる開削と整備が行われている様だ。
 これは折しも日本国有鉄道が企画した昭和30年台の登山ブームに見事に合致し、登山ルートの広域化とそれに伴う林道の更な
る開発に繋がり、県民保養施設の整備などを経て、平成には現在のスプリングバレーリゾートが進出する。
 南側の泉ヶ岳(1172.1m)連山と北 側に連なる最高峰船形山(1500.3m)の懐を走る林道群は、
聖書ツーリングマップルお薦め12路線もある。
 只々走って写真撮ってGPS回してるだけで2日を要しましたよ。
しかもまだ全線ではない(笑
 この日はコロナ禍が一息付いた秋の連休という事でソコソコ山に人が入っている状況でした。
 またこの林道群は南北に分類できると思いますがそれを繋ぐ一本の林道が、たまたま仙台市主催のトライアスロン大会の為に林道解放されていた事が判明し、
普段は営林所で閉鎖している可能性があります事をご留意下さい。



「升沢8.3km/種沢5.6km」繋いで走ると10Km越えだよ。


概要
 加曽利氏お薦めのオレンジ点線で埋め尽くされる泉ヶ岳林道群。その環境も路面形態も、十本十色とも言える林道群です。
 今回は南から主だった林道を一筆書きに走っております。
 先に書いた順序と若干違う所もありますが、ご容赦ください。

 また、先に書いた通り当日はイベントで林道が解放されていて、南北の林道群が走れた幸運もありました。 林道群は一部の通行止め区間を除いて自動車の通行が物理的に不可能で通行止めでしたが、バイクは通過できた事を書き入れておきます。
 それ以外は問題なく通行出来ました。また登山口近くは車も人も多い事をご留意願います。


「いざ、桑沼へ」


接続県道から林道起点まで。ョン
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)My-522.1(2022年版)



宮城県道147号線は直進(右!!!。
「宮城県内水面水産試験場」は升沢林道起点の旗坂地内にある。
バイク側の広い6m道路が種沢林道の入口。町道なのか農免道路かは不明。


左の約半分しかない県道147号線
何やら丸いメダルの付いた看板が?。


大和町謹製の標識だった。
今、来た方が「吉岡」左折が「種沢/桑沼」。


直進(右折?)が「舟形山/旗坂」。

■種沢林道(及び導入用市道)
 林道本体/全長:5.4Km
       (全線未舗装)
 接続町道/全長:5.4Km
     (全線舗装/路線名不明)
Touring Mapple 2019.3版に掲載
概要
 
林道群の南北を繋ぐ重要林道をサポートするもう一つのハブ林道。



「どう見てもこっちが県道?」
元々ここが種沢林道の起点だった可能性も・・・・ある?。


 現在森林管理に伴う工事通行止めがある升沢林道と旗坂地区・内水面が終点である宮城県道147号線から別ルートで桑沼に接続する沢に合わせて走る林道である。
 
先にも書いたが春から秋は作業中心で、冬は積雪で升沢林道はGWまで冬季通行止めになる林道である。
 しかし先の大平桑沼林道とこの種沢林道はGWには通行が可能だ。
 無論春山登山で訪れる人も居るが夏の3割程度だろう。
 また、種沢林道自体も景色のいい林道だ。走るなら登り、景色を楽しむなら下りをお勧めする。
では改めて桑沼へ。

町道種沢線(仮)接続道。
 
宮城県道147号線/MK-147地内に写真のような三叉路がある。
 限界集落のような吉田地区の最奥とも言える下原地区だ。
 県道通成
直進が升沢林道起点、交差点手前の縦型青看板には「内水面試験場」、別のポール矢印型?案内板には大和町のゆるキャラらしい絵が掲げられている。
 
直進/「旗坂キャンプ場」、左折/「種沢・桑沼」、今来た「吉岡」の面板がそれぞれ独立して別方向に並べ曝され、実に賑やかだ。
 周りに
人っ子1人見当たらないがな。
 
この交差点、よく見ないと間違える。
 
なんせ県道147号線が圧倒的に道幅が狭く、ここは目測4m程度で時折さらに狭くて普通乗用車のすれ違いのも気を遣う険道だ。


紛らわしい位置に県道ステッカー(笑。
せめて矢印付けろよ。



デジタルぼかしじゃない。
マジでこの剥がれ方、ナチュラル(笑。


「好い感じのワインディング」
写真左の山側には枝道が沢山ある。
総べて封鎖される私有地の様子。



直線と緩やかなコーナー。ここも森側の支線は閉鎖。


 この日MRは大和の自衛隊駐屯地脇の「吉田」からずっとこのMK-147を登ってきたが、この道幅員の変化がメチャ多いし振れ幅が大きい。
 
ここも緩く左に曲がって登り始める倍の広さの農道?につい曲がってしまう吸引力(笑
 しかも交差点の真ん中にある
街灯には宮城県道147号線/MK-147の県道番号ステッカーが貼ってあり、こいつのお陰でさらに紛らわしいせめて矢印が欲しい所だ。


そして道は更に奥へ。


林道起点から終点まで。ョン
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)My-522.2(2022年版)



これが種沢林道。アスファルトみたいだが、ダートです。


撤収無きまま損壊。何所工事してたんだろう?。


 一通り撮影して、紛らわしい左の町道?に吸引されてゆく(笑。
 道路幅6m、官地占有は8mと思われる
ほぼ広域農道の様な道を登ってゆく。
 山裾をヘアピンを介しながらある程度登ると長い直線と共に舗装路は水平移動となる。
 地図を見るとここは升沢川・荒川・種沢川の三つが合流する、要するに河段丘陵なのだ。道はその一段上に上がって来た訳だ。
 因みにこの一段下を種沢は流れるのでここからは川は見えないが、桑沼に向かう(登る)進行方向右側から沢が寄って来る筈だ。


「携帯不可」いつもの立て札がある。

沢沿いのゆるやかな新緑林道をゆく。
でも工事車両が通っているので路面は引き締まって走り易い。


まずは種沢川に架かる「種沢橋」に到達。


宮城北部森林管理署、とある。


「種沢橋」の銘版。


平成二十二年三月竣工
完成して十年と言った所か?。

 その右側には田園や畑が広がる気持ちの良い直線と緩やかなワインディングが続く。
 一方左側はほぼ山林で、おしなべて進入路にロープやゲートがあり強く立ち入りを制限している。
 そんな道を横目に1,6Km程走ると
道は唐突に険道147号線より遥かに狭く険しい?未舗装の道が現れる。これが!これが種沢林道の起点である。



「変なスパンの欄干?」普通の歩道用ガードレール?




    
ん?何か奥でお辞儀
  してる奴がいるぞ。




「お前は誰だ?」後ろのお前だ。


「水源堪養土砂流出防備保安林」
現在地を確認する。

■種沢林道
では、行ってみよう。
 まるでジニーエフェクトのように、ここでも凄い吸引力を見せる種沢林道。
 
いやまあ、実は吸い込まれに来たんだけど(笑。
 その左側の路肩には見るも無惨に打ち捨てられた工事通行止めのゲートがあった。その奥にこれも宮城県特有の携帯電話の接続確認札が立てられている。
携帯が全く使えない事を確認して走り出す。
 大きく左に曲がりながら100m程下ると右側に沢が現れた、
種沢川である。しばらく沢の蛇行に沿って走ると間も無く橋が現れた。
「種沢橋」である。
 
現在の管理者は
「宮城北部森林管理署」らしい。
 
平成22年竣工の橋の袂には、大分お辞儀した保安林の案内板があった。これで見る限り、今通ってきた舗装路も元々林道だったのかもしれない。
 
起点が後退したかも?とも思ったが、初めて通る林道なので分からない。



「河段丘陵」を駆け上がる。


 因みにこの橋が
種沢林道の最低標高地で368mである。
 
林道はヘアピンの連続攻撃で河段丘陵を急激に登って標高を稼ぎ出す。途中暗渠などで支流もかわしてゆく。
 地図上は杉林の表記である段丘は、実際はほぼ荒れ地で、
なだらかな丘の上に何処までも直線っポイ林道が続いていた。
 
対向車が無いので取り敢えずフルスロットルをくれてやる(笑


おお、ヘアピンの真ん中にィー


名も無い沢と「橋」結構急な坂道で、しかも登りは逆バンク?



 緩いフラットダートの上り坂は馬力が今市君のKLX125に格好のレイアウトだ。
 
ゲコタ効果もあってグングン加速してゆく。
 振り返るともう結構種沢橋から標高をあげていて眼下に合流する川と小さな部落の軒並みが見える。
 
空の蒼さも相まって、または入院の鬱憤を晴らすかのように新緑の春の山を駆け上がって行く。


おおお、素晴らしいストレート。
取り敢えずアクセルを開ける。


路面が最早工事現場。現場事務所とか建ってた感じ。


なかなか立派でシンプル。供え物がこんな山盛りの見た事無い(笑。


そこは「立入禁止」一応単管ガードとロープで閉鎖されている。


「水源堪養土砂流出防備保安林」ここにも居たか、兄弟。


 しばらく行くと枝道が現れる。
 
良い感じの大木と丸い「山神」の碑にペットボトルなどごっそりお供えされ、信仰の厚さが伺える。
 
この種沢林道の竣工年は不明なのだが遅くとも昭和30年代中期には開削されていたことだろう。
 現在も営林が行われ多々通行止めが行われる升沢林道より種沢林道の方が雑木林が多い気がする。

 真直ぐ登ってストレートに桑沼にアクセス出来る種沢林道はそもそも登山道として開削されたのではないか?と勘ぐってしまう。
 そしてここでは、
どうも新規に基幹林道を開削している様だ。
 取り敢えず写真撮影して先に進んでゆく。直線のラストにやっと森が現れる。入口には
「保険保安林案内図」が建植されていた。
 この区域は砂防と水源確保及び大和町のリクリエーションの為に維持管理されている様だ。


看板には令和3年11月20までとある。
冬期閉鎖前に工事終了予定か。


「ぽつねん」やたら広い土場の奥に道が。


何か看板が設置されている。


「保険保安林案内図」大和町が管理する水源かん養エリアの案内図。


 
さらに進んでゆく。
 乾燥したダートから森林地帯に入ると、路面も山土と粘土質に砂利をまぶしたかの様な路面状況に変わってゆく。
 
時折砂利どころか石が入っていたりと管理者の路盤改良の跡が偲ばれる。
 そしてここにもあの携帯の立て看板があるが、やはり通話は出来ない。


半分だけ泥濘地。雨になると流水があるのだ。


「好い感じの木漏れ日になってきた」


ヘアピンを伴って標高をあげてゆく。路面状態良好。
どうやら起点の工事通行止めは、あの新規林道開削工事のせいだろうか?




おお、携帯繋がる!道路工事の為に、いや登山道の利用者の為か?。

 最初は雑木林に始まり、植林の杉林に変わると下草は熊笹に変わり、再び雑木林に変わるとさすが水源保安林、路肩は笹から苔やシゲなどに植生も変わってゆく。
 
GWの頃の山は全体的に薄みどりの光が溢れ美しい木漏れ日の道が続いていた。
 河段丘陵が終わると林道は再び冬枯れの険しい山道に戻ってゆく。
 山陰の路肩に残雪も見え始め、季節が逆行してゆく種沢林道。
 
三度、長く険しい直線が現れ滝見コーナーへと怒涛のフルスロットルをかます(笑。



少し沢っぽい路肩。
かん養地は伊達では無い。



こんな所にあの立て札が。


芽吹いたばかりの新緑が美しい。ん?季節が逆行してる?。


「好い林道だなぁ」日当たりも良く爽やかに走れる


 
しかしこれまでで最荒れの路盤がKLX125のパワーを削ぎ取ってゆく。タイヤがゲコタだから勢いよく上がれたと言ってもいいな?これは。
 ほとんど見えない滝見コーナーのヘアピンを曲がり、見晴らし良い高台で一休みする。青空のもと手前の林の奥に河段丘陵下の川が見える。
 その足元の路肩には春の訪れを告げるふきのとうが足の踏み場もない程に群生していた。


さらに奥に進む。時折路盤が軟弱、軟弱となる。


ヘアピンの先に残雪が残る。さ、寒い。マジ寒いぞ。


え?今さら立入禁止?林道の規格制限の説明?。
しかもこんな札で?。


 でも、三度森に入ると残雪と共に冬が舞い戻る。
 
いよいよこの辺が種沢川の源流といえる沢筋だ。
 
小さなコンクリート橋の脇には旧型の注意「CAUTION」が倒れかかっている。
 
この情景が逆に注意を喚起しているかの様だ。
 二本の源流が合流するここはまさに種沢川の源と言えよう。


「立入禁止」何所からどこが禁止なの?。


登山道の利用者向け林道。クルマが通るので路盤は良好。


最後の直線。写真左が滝(種沢川)前方にヘアピン、路面大荒れ。


ヘアピンを曲がると展望コーナー。上の桑沼から
下って来るとここで下界の河段丘陵が見渡せる。足下はふきうのとうだらけ。



続いて「小荒沢林道」に突入。

 欄干すらない長さ5m程のまさにコンクリート板を置いただけのような橋をクランクに二つ渡るといよいよ桑沼まで最後の登りだ。
 最後は幅3mの急な山道といった風情で対向車のすれ違えるコーナーを選ぶ程だ。
 
クルマの場合、ダメならバックで下がるしかない、上から雨水が流れてくるせいか、路肩が少し泥濘っポイので滑り気味となる。
 
まあバイクは道を選べるので問題はないが(笑
 
そして、急に視界が開けてあの見慣れた三叉路に到達した。
桑沼の駐車場と案内板だ。
 驚いた事に雪解けの路肩にマグロの様に
林道大平桑沼線の終点標柱が打ち上げられていた。前回9月では雑草で全く分からなかった。



更に標高を詰めて登る。
日陰の路肩に雪が消えず路面も群れている。


ついに水源地点に。いくつかの沢がここで集まって種沢川の源と成る。


小さなコンクリート橋の脇に「CAUTION」
もう倒壊寸前、注意せよ。



 だが他の林道の標柱は確認出来なかった。

調査日:22/5/4の状況。
 
桑沼の三叉路周り、交通量が多いので要注意です。またここからみちのく遊歩道に入るハイカー、船形山登山者の車も多いので路肩駐車車両や対向車要注意です。
 リハツー(リハビリツーリング)で初チャレンジの種沢林道。
 GWは毎年差異はありますが
この年は大平桑沼林道と種沢林道は通行可で、升沢林道は完抜け不可の冬期通行止めでした。(確認してないが冬山登山の為に登山口までは通行できる様です、自己責任で(笑。)
 それ故に、積雪によってはGW通行不可な年もあります事をあらはじめご了承ください。


熊笹の下に残雪が見える。


沢から上は少しヌルい路面状況。


「桑沼三叉路、到着」GW中の桑沼駐車場、標高771m、残雪無し。


元気してたか?標識君。


「もうダメぽ」限界だな。ん?下に何か寝てるぞ?。


 まあ最初に紹介した通り、升沢林道のエスケイプ的に紹介しておりますので、廃。
 ルート自体はバリエーション豊かな路面が揃い、良い風景と相まって流すも良し、飛ばすも良しの良い林道です。
 ただ、桑沼に通うハイカーや山菜取りなど、一般車の通行もそれなりにあるのでお気を付けてください。

「あ、マグロ!」
林道大平桑沼線の終点標柱が発見される(笑。


「みやぎ未来の森林・縄文の森」の看板は健在。
どんな軽いハイキングでも、入山カードは書き入れましょう。


地図上の「桝沢林道」手持ちのマップと
「升」字が違う件。さっきの標識も「升沢林道」なんだよ。





次の林道に進む。