次の林道に進む。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。



 県道268号線草野大倉鹿島線は栃窪のメインストリート?であり、
左折1Km位で簡易郵便局がある。林道はその隣だ。
キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)060


ハブ林道地区。栃窪地区は真野川の裾野に在る部落だ。
上流には真野ダムがあり、さらにその源流には紅葉の名所真野川渓谷と湯船林道がある。
完全舗装だがな。


随分新しいと思ったら?
どうやら市町村合併に併せて営林署が標柱を新調しているようだ。

●繋がる南相馬林道行脚。
 林道ラビリンス
「最後の迷宮へ・・・」。

 舞台は小山田地区の山中をかすめてついに栃窪地区に。ここから北東側の尾根を越えると、いよいよ国道115号線に到達する。
 当初全く予想がなかったが、森林鉄道の跡地である助常新田川冬住林道と、旧八木沢峠から始まる県道12号線の沿線を訪ね歩く内に見付けた林道達である。
 栃窪と言えば江戸時代に相馬中村街道沿いの臨検所があった所だ。松川浦で精製された、いわゆる「黒塩」を運ぶルートと関所にあたる地域である。



農家の路地には新たな標識が?。


最初のY字路は右手直進。
左折は「民有林林道 栃窪倉熊線」。


紫陽花の中を緩やかに舗装林道は直進。
今度は小さなY字路、右手には・・・?。

「吊り橋?!」


北ノ入川を越えてゆく。林道は道成直進だが。


後から舗装拡幅された村道が右から来る。
本道なのに、こちらが止まれかい!。


折角広くなったのに、すぐ車線縮小?。

 相馬中村藩の領域では山中に溜池を多く造り、その為の山道や水路の管理道が存在していた。
 明治、大正、昭和初期にかけて、養蚕と林業の盛んな地区で戦後までそれが続いて、やがて森林鉄道が敷かれてゆく。時代と共にモータリゼーションから急速に林鉄が廃れ、レールの剥がされた道床は車道化されて・・・。
 それらが混然一体となって、
橲原地区や栃窪地区などを一種の「営林ハブ」的位置付けにしてるのだろう。
TouringMapple2005.3版は林道表記。

民有林林道 北ノ入横川線
区間総延長:7.5Km
  未舗装区間:約6.6Km
  舗装区間 :約0.9Km
概要
 北ノ入横川線はお題目通りに阿武隈山系を南北に挟んで抜ける林道である。真野ダムの麓である栃窪地区は最初の説明にある相馬中村街道の一部だが、街道が相馬市内の城に向かって北東に進むに対し、この林道は栃窪から北西に流れる北ノ入川から峠を越え、北側の横川に抜ける林道である。
 幾つか支線もあり、また一部に廃林道も有する横川地区を控えて、林道はついに115号線に合流する。
 南の国道114号線から北上を続け、最後を飾るに良い風光明媚な林道と言えよう。

では、いってみよう。
 栃窪地区には、かつて塩の道に換線?された現在は
普通林道植ノ畑線に繋がっている。塩の道は登山道状態。林道植ノ畑線は完全舗装林道だ。
 だが、ダートづたいに走り継ぐMRは、小田山・山下から栃窪に来る事となる。
 民営林林道南山下線から来ると、接続した県道34号線の急なコーナーをまるでUターンするかのように真野川へ左折、北上する。



沢沿いに、ゆるやかに北西に向かう林道・・・。
「ここからダート」


 真野川に架かる御山橋を渡るとまた左折。ここから西は県道268号線だ。
 県道268号線草野大倉鹿島線は栃窪のメインストリートであり、左折1Km位で簡易郵便局がある。
 一見まったく普通?(失礼)の農家?県道沿いに小さなポストがあって気が付く。その隣が林道入口、山下線出口から5分程度だ。

この北ノ入川は水源地で沢の源流部分は保安林となっている。田圃や工業の水はダムからと思っていたが・・・。

 早速突入!だが最初は穏やかな農村の路地風景だ。
 家々の軒に小さな祠が幾つも祭られているのを横目にT字路。西に向かう林道入口には標柱があり「民有林林道北ノ入熊倉線」と記名がある。しかし今回は時間がないのでスルー。
 時間がないと言いつつ、私設の吊り橋?に暫し見とれる。


造林に入って幾つかの沢と交差する。
解り辛いが写真手前も実は橋。


後にもう一度対岸に渡る穴見沢を、
名も無い橋で渡る。



「支線か?」だが、余り使われている感じはない。


「遊んでちゃダメだ!」を3回繰り返し、もとの林道本線に戻る。
 川を渡ると立派な舗装の道に出るが今来たこちらが林道の本線。右から来た舗装路は地図上村道?である。
 その真新しい舗装が享受出来るのはわずか100m。その前の古い舗装が堪能出来るのは200m前後。
 左折後約300mで林道は無謀な短期間ダイエットの様に痩せ細り、標柱から約900mでダートに転落する。
 田圃から婆ちゃんが
「何しに来たの」と言いたげに撮影するMRを見つめる。路地や吊り橋を何度も往復するのだ。


見通しが良いところでは開けて逝きます!。
対向車無し!! フルスロットル!


2Km程先で穴見沢を再度越える。
「いいねぇ、走り易い!」



穴見沢橋。
文字通り北ノ入川水系穴見沢を渡る。
橋長約5m、幅約4m。



昭和48年3月竣工。
橋の上だけがコンクリートだ。



ヘアピンを潜ると見通しの効く緩やかな林道。
いつものゴム製排水路がある。


そして
「最初のピーク」を迎える。
誰しもがここを峠と錯覚するが、ここからスカイランの始まりなのだ。


その動作は派手な服来た徘徊老人のソレである。もし声を掛けられたら・・
「妻に勧められて去年の秋から数回逝きました」
と答えよう(核爆!時流ネタだなぁ

さて、
 ダートにはいると林道は比較的直線的に唐下に向かって登り始める。最初は緩やかな勾配も何度か平地と反復する事に強くなる。水源地の兼ね合いから小さな沢も多く、暗橋だけでなく橋を使う部分もある。
 この沢越えの周辺には2〜3の枝道があるが、現在進行で生きている林道には見えなかったし、実際に規制標識があるのは橋の袂の1本だけだったと思う。

 因みに渡る沢は全て北ノ入川支流で、林道が名前を貰う北ノ入川とは交差しない?様なのだ。
 林道がヘアピンを使って標高を稼ごうとする辺りからこの林道の真骨頂となる。
 北ノ入川系穴見沢の橋を渡ると最初のピーク?となる切り通しに出る。
「おおっここが峠か?」
 ここまでは造林が多く、夏の朝のひとときに杉林の中はひんやりとしているが、この切り通しの先は尾根づたいのスカイライン調となる。
 夏場の来訪故に路肩から雑草が盛大に噴出してるので、時々コーナーのイン側が見えず、下にある荒れた路盤や砂利に足下をすくわれそうになる。
 峠に思えた切り通しの先に山陰は無く、時折海が見える様になる所はやはり真夏の日差しが照りつける。



日向に出る。
夏場の林道の定番ですな。


あ、「海」


さらに登り始める林道・・・東方向の尾根と西に向く沢筋を踊るように走る。


 再度、林道が下りを迎えて直ぐに、東側に展望の開ける広場が現れる。
「おお〜〜海を望む展望台か!」

 車が4〜5台停められそうな空き地から広く太平洋と青い空、そして眼下に相馬市と南相馬市の一部が見える。
海岸線で言えば北は松川浦漁港の吊り橋が見え、南は原町シーサイドパークとおぼしき公園らしき物が見える。
(間違ったらゴメンm_ _;m)


標高にして320m前後、
林道は二度目のピークを迎え・・・
!!


「展望台!!」 写真正面は蒲浦から南海老辺りだろうか?。



北側は・・・
「松川浦か?!」
南には煙突が見えるので多分「原町火力発電所」ですね 


「地獄の林鉄区間を越え、天国の展望台か・・・」
しばし煙草を吸って佇む。
 林道の峠付近にある展望台から、林道は下りとなる。すぐに某○○○の胡桃坂無線局の鉄塔がある。


見てなかったけどSBも大丈夫だらうか?。


電波塔を過ぎると、坂がきつくなる。


眼下に見えるのは相馬市山上地区、字胡桃坂・円淵から金谷原辺り。
林道名にある横川は写真右手にフレームアウトしている。
現行の国道115号線と現在造成中の新バイパスも見える。


 この電波塔を過ぎると林道は地上に帰ることを思い出したかのように下り始める。登りは沢沿いに高度を上げる定石通りの経線だが、北側の横川部落の林道区間は岩盤を削って山肌に無理繰り林道を通した様だ。
 この写真の法面の傾斜角度で何げに沢も2〜3本あるので、天候不良の際に通過の場合、沢筋は要注意である。
 無論その為か路面には深い轍が幾重にも刻まれ、中途半端に流れ残った砂利で、さらに滑る路面になっていた。
 崖区間は2Km以上で路面に荒れがあるものの、森の中で日当たりが悪い為か雑草は少なく割と見通しは良い。
 しかし崖区間を過ぎて部落までの明るい造林待ちの区間はダブルトラックとなる。が、特に問題はない。


 笑える程に怖い熊が居ます、多分。
終点標柱に、もう一つの秘密が・・?

 やがて、どう見ても農家の裏庭の畑から横川に繋がるY字路に辿り着いた。

調査日(09/8/2)の状況:
 路面状況は優良。まあまあのフラットダートですね。
 最初の峠までは普通の林道、荒れ具合もままそんな感じ。可もなく不可もなく?。林道では誰とも会いませんが、部落の方々は朝から田圃の世話で動き回ってますね、要注意。
 山の中に入ってからは、人が来ないのでやや飛ばせますかねえ。
初日は霧で視界不良でした。


この辺はこれまでと違い岩場を切り開いている。
電線は先程の鉄塔に向かう。


植林地区に入る。
この辺からチラチラ民家が見える。


そして、休耕田?に入ってゆく。



り、林道に・・・「カボチャがなっている?」
つーか、畑に浸食されてる(笑w。



そして横川地区、字 胡桃坂にて市道に合流する。写真左手の林道から手前に横川への道。
「だが、市道もダートだよ・・・?」


横川を渡った所でやっと舗装に・・・
先程の分岐から500m程である。

 ここからさらに部落内も未舗装のまま北東に向かってゆくと1Km程で舗装路に復帰。
 更に2Kmほどで宇田川を渡り、字並木で現国道115号線に合流する。

調査日(09/8/15)の状況:
 天候は晴れ。
つーか晴れたので展望写真の撮影で来訪。この時初めて終点標柱の異変に気づく。(核爆!
 また、展望を見て十数年前のピストン林道の際に来訪した気がする。
無論展望台の辺りが最終土場で引き返した記憶がある。




次の林道に進む。